亀岡八幡宮の境内を散策
亀岡八幡宮の駐車場は、ちょうど石鳥居の裏側にあります。駐車可能台数は4~5台ほど。
まずはシダレザクラがある場所に向かいます。
亀岡八幡宮のシダレザクラと太鼓橋
駐車場からすぐ左手に見えてくるのが、写真上のシダレザクラ。伊達綱村が宮城野区榴岡のシダレザクラと同時に植えた、という説が残っているそうです。
樹齢は350年以上。1977年(昭和52)仙台市制施行八十八周年記念「名木・古木88選」に指定され、仙台市民が選ぶ「杜の都・仙台 わがまち緑の名所100選」にも選ばれています。

その先に見えるのが最初の石段です。さっそく仙台最長の石段を上ってみましょう。
亀岡八幡宮の石段①
この石段には、火山岩の三滝玄武岩が使われています。三滝玄武岩は、仙台城の石垣にも利用された石です。
石段は当初、年間日数の365日が由来で365段あったそうですが、現在は削られて335段ほど。戦火で社殿は焼失しましたが、この石段は当時のまま現存する貴重な遺構となっています。
最初の石段を上り切ると、まず出迎えてくれるのがこの狛犬。こちらは右の吽形(うんぎょう)です。大きく耳が垂れているのが特徴。
こちらが左の阿形(あぎょう)です。1770年(明和4)に建立されました。
狛犬のとなりには手水舎が設置されています。
手水舎のとなりにあるのが輜重兵(しちょうへい)第二連隊の碑。続いて右手に見える次の石段を上ります。
亀岡八幡宮の石段②
2段目の階段です。ここから少し急になります。無理をせず朱色の手すりを使いましょう、足元には十分気をつけてください。
ここを上り切ると……
亀岡八幡宮の石段③
広場になっていました。何やら遠くに、またまた石段が見えます。
筆者が訪ねたのは2月で、まだ雪が残っていました。
3番目の石段です。写真上は、1番下から撮影したもの。ここからは急勾配となり、筆者は真っすぐ上れることができず、斜めに上って行きました。
3番目の石段の1番上から撮影。遠くに見えるのが仙台市中心部のビル群です。亀岡八幡宮の標高は129m。かなりの高さまで上っているのがわかると思います。
3番目の石段を上り切ったところに手水舎がありました。水は出ていませんが、鶴さんと亀さんがお出迎えしてくれます。
そのまま前に進んで行きましょう。
亀岡八幡宮の石段④
手水舎を過ぎると、さらに石段が続いています。どうやら4番目の石段のようです。その先に社殿が見えますので、こちらで最後でしょう。
筆者の足はガクガクで……心臓はバクバク!
いよいよラスト石段です。社殿はすぐそこですので、気合いを入れて上りましょう。
それにしても長い! 仙台最長の石段恐るべし。
亀岡八幡宮の社殿周辺を散策
やっと社殿に到着です。
社殿は戦火で焼失後、仙台市若林区一本杉にあった伊達家の氏神の社殿を移して本殿としました。
その後、新たに幣殿と拝殿、その他の建物を造営。1965年(昭和40)に竣工しています。二拝二拍手一拝で参拝しましょう。
次に境内社の高良玉垂神社へ。
境内社「高良玉垂神社」
境内社の高良玉垂神社(こうらたまたれじんじゃ)は、1683年(天和3)に伊達綱村が勧請しました。
亀岡八幡宮の新造営とともに祀られましたが、戦火により焼失。戦後、神社は復興したものの永年の風雨による被害があったそうです。
その後、2010年(平成23)に改築され現在へ至ります。
続いて、頂上から望む景色を見てみましょう。
亀岡八幡宮の頂上からの眺望
亀岡八幡宮の頂上から北方面を見た景色。中央奥の遠くに見える白い巨大な像は「仙台大観音」です。
仙台大観音についてはこちら!
こちらは東方面を見た景色。樹木が気になりますが、仙台市の中心部を一望できます。
次は社務所へ。
亀岡八幡宮の社務所
社殿の右手にある社務所。こちらで御朱印をいただきます。
亀岡八幡宮の御朱印
亀岡八幡宮では上記写真の通り3種類の御朱印をいただけます。左から「亀岡八幡宮」、境内社の「高良玉垂神社」、青葉区片平にある「馬上蠣崎神社」の3種類。中央には全て伊達家の家紋「竹に雀」が押印されていました。(御朱印帳は筆者の個人所有)
では、最後に亀岡八幡宮の歴史を辿ってみましょう。