仙台→蔵王エコーラインへ
仙台から車を走らせること約50分、宮城県側の蔵王エコーライン入り口を象徴する大鳥居が現れます。
ここから車で山を上がっていき、最初の目的地である「御釜」へ!
開通時の4月下旬~5月上旬であれば、道路の両脇に”雪の壁”がみられたり……。
夏は青々とした新緑。
秋は言わずもがなの紅葉。
11月~4月下旬までエコーラインは封鎖されるため、春~秋が宮城蔵王の観光シーズンといえます。
御釜のある頂上付近は標高1,500メートル以上。
上がるたびに変化する車窓の景色が、蔵王エコーラインの魅力です。
立ち寄りポイント「滝見台」
エコーラインには御釜以外にも、足を伸ばしたい絶景スポットがいくつかあります。その一つが「滝見台」です。
写真の「三階滝」は日本の滝百選に数えられる名瀑、その隣に不動滝とその上にかかる地蔵滝の姿がみられます。
ドライブの休憩がてら、ぜひ立ち寄ってみてください。
【滝見台の基本情報】
駐車場:あり/無料/10台ほど
トイレ:なし
御釜【10~13時】
蔵王エコーラインから分岐点で蔵王ハイライン(有料:普通車550円)へ入り、終着点の「蔵王苅田駐車場」で車をとめましょう。
駐車場からお釜を望める「展望台」までは、徒歩2~3分。バリアフリー対応になっており、車いすやベビーカーも問題ありません。
「御釜(おかま)」は二千年ほど前の噴火で生まれた窪地に、雨や湧き水などが溜まったことで形成された火口湖。
写真の湖面はエメラルドグリーンですが、光の当たり方次第で色が変化することから「五色湖(ごしきぬま)」とも呼ばれています。
展望台から10分ほど歩けば、刈田岳(かっただけ)の山頂へ着きます。
山頂までの道は舗装されていますが、砂利道なのでベビーカーや車イスは厳しいです。
山頂には鳥居と、麓にある「刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)」の奥宮が建っています。
実は蔵王エコーラインの入り口にあった大鳥居は、この刈田嶺神社の参道入り口を示していたのです。
御朱印(300円)をいただけるので、集めている方はお忘れなく!
違った角度からみる御釜をいいですね。
余裕があれば馬の背へ!
時間と体力に余力があれば、馬の背(熊野岳方面)の方へ足を運んでみてください。
火山石がゴロゴロ転がっている未塗装の登山道なので、サンダルやヒールではなくスニーカーなどは着慣れた靴がいいでしょう。
駐車場から45分ほどで、馬の背に着きます。御釜の全体像がよくわかる、一番のビュースポットといっても過言ではありません。
馬の背より先は、熊野岳(くまのだけ/標高1,840m)山頂へ向かう登山道が続いています。
登山・トレッキング用の服装・装備を準備し、山頂を目指してみるのもいいですね。
駐車場から山頂まで片道1時間ほど、危険な箇所も少ないので登山初心者でも挑戦できます。
ただし天候が怪しい場合は、無理せず引き返してください。
視界が霧で真っ白になり、最悪遭難する恐れもあります。
蔵王レストハウスでランチ
御釜を十分堪能したら、蔵王苅田駐車場に併設している「蔵王レストハウス」へ。
1階にはトイレや無料で利用できる休憩所、お土産の販売所などがあり、2階は食事処になっています。
オススメは御釜の名にちなんだ「釜カツ丼」。
ふっくらご飯の上に、卵でとじたジューシィな肉厚カツがドーンと乗った豪快な一品。
ごはんの量はお茶碗1.5杯分ぐらいあるので、ランチの時間までにお腹を空けておきましょう。
【御釜の基本情報】
宮城県蔵王国定公園内
料金(蔵王ハイライン通行料):
普通車(軽・小型含む)550円、二輪390円、バス型自動車1,340円
アクセス:
東北自動車道 白石I.Cもしくは村田I.Cから、蔵王エコーライン・蔵王ハイライン経由で約1時間
※カーナビは「蔵王苅田駐車場」を目的地に設定
駐車場:
蔵王苅田駐車場(無料)/300台
※ハイライン通行料に駐車場代も含まれている。
宮城蔵王キツネ村【午後~15時】
御釜の次に向かうのは、宮城蔵王の名物「宮城蔵王キツネ村」です。
100匹以上のキツネが放し飼いる、世界的にみても珍しい施設。
柵がなく、至近距離でキツネを観察できるのが魅力。
時間帯によってはお昼寝タイムのキツネもいるので、そっとしてあげてくださいね。
子ギツネやキツネの抱っこ体験や、餌やり体験(土日のみ)なども実施されています(キツネの体調や天候により、時間短縮・中止になる場合もあります)。
モフモフは秋~冬!夏はクルービズなキツネたち
皆さんが想像する写真のような”もふもふ”は、冬毛にへ変わったキツネたちです。
だいたい10月頃から、モフモフ装備に切り替わるようです。
夏毛のキツネは、毛が短くサッパリとしています。涼しそうですね。
園内では安全のために遵守すべきルールが複数あります。
大人一人につき、小学生以下の子どもを二人以上連れての入場はできない、など。
出かける前に、必ずホームページを確認してくださいね。
【宮城蔵王キツネ村の基本情報】
所在地:
〒989-0733 宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3
営業時間:
[夏季(3月16日~11月30日)]
9:00~17:00(最終入場16:30)
[冬季(12月1日~3月15日)]
9:00~16:00(最終入場15:30)
※悪天候の場合は、営業時間を短縮する場合もあり。
定休日:
水曜日(2月、8月の祝日は営業)
料金:
大人(中学生以上)1,000円、子ども(小学生以下)無料
アクセス:
御釜からエコーラインを下り白石市へ、県道51号経由で約50分
駐車場:
あり/無料
1日目、時間があれば寄りたい観光スポット3選【16時以降】
① みやぎ蔵王こけし館
「みやぎ蔵王こけし館」があるのは、”こけし発祥の地”である遠刈田温泉。
全国(東北)11系統ある伝統こけし・木地玩具が5,500点ほど展示されており、所蔵数は日本一を誇ります。
伝統こけしとは、工人がろくろ(木工や陶芸に用いられる器械)とカンナ(木材を加工する刃)を用いて制作したこけしのこと。
もちろん顔や模様も、工人の手で描かれています。こけしの表情に工人の心境が投影されているも、伝統こけしならでの魅力でしょう。
現役こけし工人の作業現場を見学できる実演コーナーや、自分の手でこけしの顔や模様を描く”絵付け体験”(1本850円/30分)もできます。旅の思い出とお土産にいかがですか?
【みやぎ蔵王こけし館の基本情報】
所在地:
〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字新地西裏山36番地135
アクセス:
蔵王キツネ村から車で約20分
営業時間:
9:00~17:00(最終入館:午後16:30)
※年末年始:12月29日から翌年1月3日まで(最終入館15:00)
入館料金:
大人300円、子ども(小・中学生)150円、未就学児無料(※2019年7月31日現在)
② 遠刈田温泉街(神の湯・壽の湯)
遠刈田温泉街に泊る人も泊まらない人もぜひ寄って欲しいのが、2つの※共同浴場「神の湯」と「壽の湯」です。
「神の湯」
アロマ・リラクゼーション効果のある、青森ヒバを利用した浴場が特徴。源泉は68度と高温なため加水。外には無料の足湯もあります。
所在地:
〒989-0912 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉仲町32
営業時間:
9:00~21:30
定休日:
なし
料金:
330円、小学生以下110円
設備:
石鹸・シャンプーの常設無し、一部シャワー有り
アクセス:
蔵王エコーラインを下り遠刈田温泉方面へ、県道12号経由で約30分
駐車場:
複数あり。詳細はこちら
「壽の湯」
宮大工によって作られた、江戸時代の湯小屋風建築が特徴。源泉は68度と高温のため、加水してあります。色は茶色のにごり湯です。
所在地:
〒989-0914 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉旭町34
営業時間:
5:00~8:30
10:30~21:30
定休日:
なし
料金:
大人330円、小学生以下110円
設備:
石鹸・シャンプーの常設無し、一部シャワー有り
アクセス:
蔵王エコーラインを下り遠刈田温泉方面へ、県道12号経由で約30分
駐車場:
複数あり。詳細はこちら
豆乳ソフトクリームで小休憩しよう
寿の湯の近くにある「はせがわ屋豆腐店」では、冷たくで甘い豆乳ソフトクリームをいただけます。他にも豆腐料理をはじめ、三角油揚げや玉こんにゃくなどメニューも豊富です。

【基本情報】
営業時間:7:00~18:00
定休日:第1・3木曜日
③ はせがわ屋豆腐店
疲れた体には、温泉と甘~いスイーツが一番効きますよね! そこでオススメなのは、遠刈田温泉内にある「はせがわ屋豆腐店」の豆乳ソフトクリーム(税抜き260円)。甘さ控えめでありながら、豆乳の濃厚な風味はしっかりあります。
はせがわ屋豆腐店は100年以上の歴史を誇る、老舗のお豆腐屋さん。ソフトクリームのほかにも、冷泉地下水を使用した手作りお豆腐や三角油揚げ、おやつに最適な「とうふドーナツ」などを販売しています。
【はせがわ屋豆腐店の基本情報】
所在地:
〒989-0913 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉本町23
営業時間:
7:00~18:00
定休日:
木曜不定休
アクセス:
蔵王エコーラインを下り遠刈田温泉方面へ、県道12号経由で約27分
駐車場:
あり/無料/2~3台ほど
宮城蔵王エリアの温泉で1泊しよう!
宮城蔵王エリアには、前述した「遠刈田温泉」のある蔵王町、「小原温泉」や「鎌先温泉」のある白石市などがあります。
どの温泉地も古から湯治場として栄え、とくに白石市にある2ヵ所の温泉地は、”奥羽の薬湯”として知られています。
ほかにも冒頭で紹介した「青根温泉」や「峩々温泉」があり、宮城蔵王はまさに温泉地の宝庫! ぜひチェックしてみてくださいね。
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<2日目>
2日目は数多くの史跡が残る城下町、白石市を中心に巡るコースをご紹介します。スタートは昨日と同じ、蔵王町から!