最寄りのインターは東北自動車・白石I.Cもしくは村田I.C
宮城県から蔵王エコーラインに入る場合、最寄りのインターチェンジは「東北自動車道 村田I.C」か「白石I.C」になります。今回は白石I.Cで降りた場合のルートをご紹介します。
まずは東北自動車道 白石料金所から国道4号線経由で、県道12号を走ります
↓(約6.5km・9分)
広域農道コスモスラインにぶつかったらそこを右折、県道12号にぶつかるので左折します。
↓(約10.2km・13分)
その後白石警察署遠刈田駐在所の前を左折し、県道457号線へ
↓(約3km・8分)
あとは遠刈田温泉街を走り抜け、蔵王エコーラインの入口「蔵王大権現 大鳥居」を目指します。
白石I.Cから蔵王エコーライン入口まで、約1時間25分の道のり。
【10:00】蔵王エコーラインの入口「大鳥居」へ
遠刈田温泉街から2kmほど進むと、朱色の大鳥居がみえてきます。蔵王エコーライン宮城側の入口です。かつて蔵王大権現への参拝路にあった弐の鳥居があったとされる場所で、蔵王エコーライン開通を記念して建てられました。
この大鳥居を目印に、蔵王エコーラインのドライブをスタートしましょう。
【10:30】蔵王ハイラインを経由し「御釜」へ
大鳥居からスタートし、まずは蔵王のシンボル「御釜(おかま)」へ。蔵王エコーラインの最高点・刈田峠にくると「蔵王ハイライン」への分岐点があり、御釜へ行く場合は蔵王ハイラインへ入ります。
蔵王ハイラインは有料道路。御釜の駐車場代も料金に含まれています(540円)。分岐点からから2.5kmほど進むと、蔵王ハイライン駐車場に到着。大鳥居から18kmほど、約30分のドライブです。
ただし大型連休や紅葉シーズンなどは、蔵王ハイラインで渋滞が発生します。回避術としては、分岐点でハイラインに入らずそのままエコーラインを直進し山形県へ。3分ほど車を走らせると「蔵王苅田リフト」がみえてきます。
リフトに乗ってお釜へ行けるので、渋滞を回避するならリフトを利用しましょう。(リフト往復750円)
まずは駐車場から徒歩2分「展望台」へ!
蔵王連山(刈田岳・熊野岳・五色岳)の中央に位置する御釜は、火口に雨水などが溜まった火口湖です。
その日の天候や時間によって色が変わることから、”五色沼(ごしきぬま)”とも呼ばれています。
駐車場から徒歩2分くらいの所に、御釜の全景を眺められる「展望台」があり、記念撮影の定番スポットです。
展望台から10分ほど坂道を上ると「刈田嶺神社(刈田岳山頂)」があり、展望台とは違った角度から御釜観賞を楽しめます。
展望台から徒歩10分「刈田嶺神社」へ!
「刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)」には蔵王大権現が祀られており、江戸時代後期に流行した蔵王参拝の最終目的地とされ、多くの人々から崇敬の念を集めてきました。御朱印もあります。
なお刈田嶺神社周辺は石ころだらけで歩きづらいので、ハイヒールやピンヒールで行くのは避けたほうがいいでしょう。
また時間と余力があれば、熊野岳山頂へ続く登山道「馬の背」へ寄ってみるのもオススメ。駐車場から徒歩45分ほどの道のりです。
火山石がゴロゴロとしている未塗装の登山道なので、トレッキングシューズなどで向かうのが理想。
【12:30】ランチは「蔵王レストハウス」へ
写真を撮ったり散策していたら、あっという間にお昼時。御釜周辺の食事処は、御釜の入り口付近にあるの「県営 蔵王レストハウス」のみです。
1階は土産物・テイクアウトできる軽食などを販売しており、レストランは2階にあります。定員240席とスペースも広めです。
御釜名物「釜カツ丼」がオススメ!
ここの名物は、御釜の名前にちなんだ「釜カツ丼」。釜めしの器に。ほくほくご飯と卵で閉じたジューシィなカツ丼が、ドカンと盛られています。また”JAPAN X(ジャパンエックス)”というブランド豚を使用した「釜JAPAN Xカツ丼」も人気。
そのほかにも、東北地方で親しまれている玉こんにゃく(一本150円)、大きなきのこや山菜が入った山菜うどんなど、多彩なメニューが揃っています。
蔵王山頂レストハウスの基本情報
所在地:
刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有林地内
営業時間:
9:00~16:30
定休日:
蔵王エコーライン・ハイライン開通期間は無休
【14:00】「駒草平」「滝見台」へ寄ってみよう!
「駒草平」で、蔵王連峰の自然を眺める
御釜を満喫した後は、蔵王ハイラインを降りて元来た道へ。遠刈田温泉街(白石方面)へ向かうエコーライン道中に「駒草平(こまくさだいら)」「滝見台」という眺望スポットがあります。
駒草平は高山植物の女王・コマクサが群生していることから名付けられました。開花シーズンは6月中旬~7月上旬。岩肌がむき出しの大地に、可憐なコマクサの花が咲き誇ります。
コマクサの時季でなくとも、蔵王連峰の雄大な景色、御釜の源水とする「不帰(かえらず)の滝」「振子滝(ふりこのたき)」などを望めるビュースポットです。。
駒草平の基本情報
営業時間:
見学自由
閉鎖期間:
11月上旬~4月下旬(蔵王エコーライン冬季閉鎖中)
三階の滝
駒草平から再び遠刈田温泉街へ車を走らせること、約15分。日本の滝百選に数えられる「三階(さんかい)の滝」を望める「滝見台」があります。
展望台の正面からは、3段になって流れ落ちる「三階の滝(高さ181m・幅7m・滝つぼ12m)」、右手遠方には「不動滝(高さ53.5m、幅16m、滝つぼ32m)」を望めます。とくに紅葉の頃は、錦の織物に一筋の細い白糸が縫うように落ちていくような美しい景観です。
滝見台の基本情報
営業時間:
見学自由
閉鎖期間:
11月上旬~4月下旬(蔵王エコーライン冬季閉鎖中)
【15:30】「遠刈田温泉」でノンビリ過ごそう
蔵王連峰の麓まで下り、大鳥居を抜けて遠刈田温泉街へ。古くから信仰登山の湯治場として知られており、足腰の病に効くといわれています。
ぜひ立ち寄っていただきたいのが、遠刈田温泉のシンボルともいえる2つの共同浴場「神の湯」と「壽の湯」です。地元の人々も利用する共同浴場なので、内湯一つのみでこぢんまりとしています。
設備面を重視するなら、休憩所があり複数の温泉を楽しめる「遠刈田温泉 まほろばの湯 」や「旅館三治郎「湯の里」などもオススメです。
温泉街のシンボル「神の湯」と「壽の湯」
「神の湯」
青森ヒバを使った浴場が特徴。男女ともに熱湯とぬる湯の浴槽が二つあります。 源泉は68度と高温なため加水。外には無料の足湯もあります。
「壽の湯」
宮大工によって作られた江戸時代の湯小屋風建築が特徴。こちらも、68度と高温のため加水してあります。色は茶色のにごり湯です。
神の湯の基本情報
所在地:
蔵王町遠刈田温泉中町32
営業時間:
9:00~21:30
定休日:
なし
料金:
330円、小学生以下110円
壽(ことぶき)の湯の基本情報
所在地:
蔵王町遠刈田温泉旭町5-1
営業時間:
5:00~8:30
10:30~21:30
定休日:
なし
料金:
330円
■遠刈田温泉に泊まろう!
ドライブコースの紹介は以上です。日帰りでもいいですが、どうせなら遠刈田温泉でゆっくりしていきませんか?
自家源泉かけ流しを堪能できる宿、加水加温一切なしの源泉100%の温泉、地元野菜が主役の里山料理、ペットと泊まれる和風旅館など、さまざまな宿泊施設があります。ぜひチェックしてみてくださいね!
「楽天トラベル」で遠刈田温泉の宿をみる「Yahoo!トラベル」で遠刈田温泉の宿をみる
ほかにも蔵王の伝統工芸品である”こけし”が主役のミュージアム「みやぎ蔵王こけし館」や、羊や牛などの動物と触れ合えたり、バターたチーズ作りを体験できる「蔵王酪農センター」、キツネが放し飼いされている「宮城蔵王キツネ村」など、観光スポットはまだまだあります。
渋滞は?トイレは?知っておきたい事前知識
続いては蔵王エコーラインをドライブする際に、知っておきたい事前知識をご紹介します。まずは気になる渋滞について!