紅葉シーズンは渋滞必須!
蔵王エコーラインは、県外からも多く訪れる人気のドライブコース。とくに9月下旬~10月中旬にかけて、紅葉時期の渋滞は避けられません。
快適にドライブを楽しむなら早朝に出掛けるか、やはり紅葉シーズンや連休は避けるのが無難です。とはいえ「紅葉は見たい!」という方は、冒頭でも触れた蔵王エコーライン山形県側にある「蔵王苅田リフト」を利用するのがオススメ。
駐車場から御釜へのアクセスが良いため(2,3分)、大半の観光客は蔵王ハイラインを利用します。そのため意外にもリフトを利用する観光客は、少数派です(リフトから御釜まで約12、3分)。
御釜は有名な観光地なだけあり、駐車場が近付くに連れ渋滞してましたので、行かれる方はご注意を。(出典:じゃらん)
紅葉がとても鮮やかで、心癒されました。早めの時間に行ったので、行きは空いていましたが、帰りは大渋滞でした。(出典:じゃらん)
トイレの場所を把握しておこう!
蔵王エコーラインには駐車場がいくつかあり、トイレが併設されている場所もあります。とくに「駒草平駐車場」や「蔵王高原刈田駐車場」の公衆トイレがきれいで使いやすく、また数も多いです。
また御釜の近くにある「県営 蔵王レストハウス」内にあるトイレもオススメです(ただし、レストハウス営業時間内でないと使用できません)。新しく頑丈なつくりをしており、火山活動時の噴石対策のためと思われます。
蔵王エコーラインの天候は事前にチェックすべし!
蔵王エコーラインが通っているのは、標高1,500m級の山岳地帯。地上とは違い、山の天気はコロコロ変わります。蔵王エコーラインの天気を事前にチェックしておきましょう!
とくに雨や曇りの場合は霧が発生し、景色どころが前すら見えなくなるくらい視界不良になります。
雨天・曇り空の天候時は山に白いモクモク霞がかかってしまい綺麗に紅葉は見えません。
運転時も前が全く見えない時もあるので注意が必要です!(出典:じゃらん)
蔵王エコーライン四季ごとの魅力
蔵王エコーラインは四季によって、全く異なる景観をみせてくれます。
【春】エコーラインに続く「雪の壁」
蔵王エコーラインの春の風物詩「雪の壁」。冬季閉鎖中に積もった雪を除雪し、高く積み上げたものが壁となって続いています。最高積雪地点で、9m近くになることも!
4月下旬に蔵王エコーラインが開通されると、マイカーでの走行が可能になります。雪の壁は開通後~5月上旬までが見頃です。またその時期の御釜は雪化粧しており、湖面に氷が張っている珍しい光景がみられますよ。※気象条件によっては、みられない場合もあります。
また蔵王エコーライン開通前に、道路を歩いて雪の壁を観賞するイベント「雪の壁ウォーク」が開催。
旅行会社が企画する「ツアーバス」のみでの参加となります。マイカーでの参加はできないため注意してください。
2022年(令和4)は、4月7日(木)~10日(日)までの4日間で開催されました。
【夏】荒涼に咲く可憐な女王、コマクサ
紅葉もいいですが、新緑の初夏のドライブもオススメ。窓を開けて爽やかな風を感じながら、新緑の木々がつくりだすトンネルを走るのはドライブの醍醐味です。
駒草平やお釜周辺でも、6月頃からコマクサが咲きはじめます。草木の生えにくい荒涼地帯に咲く、力強く可憐な花。初夏にしかみられない風景は、ぜひともカメラに収めたいところ。
また標高があるため、夏場はちょっとした避暑地になります。パーカーやショールなど一枚羽織るものを持って出かけましょう。
【秋】絵画のような紅葉
蔵王エコーラインは県内でもいち早く紅葉で色づき、10月中旬に見頃を迎えます。そして紅葉シーズンは、必ず渋滞する名所です。
冒頭でも紹介しましたが、渋滞を回避するためには、早朝に出掛けるか「蔵王刈田リフト」を利用するのがオススメ。
宮城側は火山石がゴロゴロしている荒涼とした風景ですが、分岐点を通り過ぎ山形県側へ入ると樹木が多く茂っています。カエデやナラ、ブナなどが赤、黄色に染まり、錦秋ならではの美しい景観は必見です!
刈田駐車場&リフトの基本情報
所在地:
山形県上山市蔵王坊平高原
営業期間:
4月下旬〜11月上旬
営業時間:
9:00〜16:00
リフト料金:
往復…750円(満6歳以上から有料)
片道…450円
駐車場:
あり(無料/50台)
バスでもドライブできる!
蔵王エコーラインに行ってみたいけど、車運転はちょっと……。という方もご安心ください、宮城と山形の両県からバスが出ています。
宮城県からバスに乗る場合
宮城県からは「仙台駅」「白石蔵王駅」「白石駅」、または「遠刈田温泉」からバスが出ています。どのバスも運行期間は4月下旬~11月上旬(蔵王エコーライン開通期間)で、運行日も土日のみ。本数も1日1往復です。
仙台駅
▼行き
「仙台駅西口側(33番のりば)」8:58発、宮城交通バス「村田町・蔵王町・遠刈田行き」に乗車
↓
「アクティブリゾーツ宮城蔵王」10:02着、下車
(約1時間5分/1,250円)
↓
「アクティブリゾーツ宮城蔵王」10:32発、宮城交通・蔵王エコーライン線「蔵王刈田山頂行き」に乗車
↓
終点「蔵王刈田山頂」11:12着、下車
(約45分/900円)
▼帰り
「蔵王刈田山頂」13:00発、宮城交通・蔵王エコーライン線「白石蔵王駅行き」に乗車
↓
「アクティブリゾーツ宮城蔵王」13:47着、下車
↓
15:00発、宮城交通バス「仙台行き」に乗車
↓
「仙台駅前西口側(33番のりば)」16:09着、下車
※上記の時刻は土日祝日ダイヤ(2020年2月現在)
※アクティブリゾーツ宮城蔵王→蔵王刈田山頂までの時刻表はこちら
問い合わせ:ミヤコーバス白石営業所 0224-25-3204
白石蔵王駅・白石駅
▼行き
JR東北新幹線「白石蔵王駅」9:38発、宮城交通・蔵王エコーライン線「蔵王刈田山頂行き」に乗車
↓
「白石駅前」9:46発→終点「蔵王刈田山頂」11:12着、下車
(約2時間35分/白石蔵王駅1,960円、白石駅1,910円)
▼帰り
「蔵王刈田山頂」13:00発、宮城交通・蔵王エコーライン線「白石蔵王駅行き」に乗車
↓
「白石駅前」14:28着→「白石蔵王駅」14:37着、下車
※上記の時刻は土日祝日ダイヤ(2020年2月現在)、8月13~16日間は毎日運行(1日1往復)。
問い合わせ:ミヤコーバス白石営業所 0224-25-3204
遠刈田温泉(宮城県)
▼行き
「遠刈田温泉」10:25発、宮城交通・蔵王エコーライン線「蔵王刈田山頂行き」に乗車
↓
「蔵王刈田山頂」11:12到着、下車
(約1時間10分/1,060円)
▼帰り
「蔵王刈田山頂」13:00発、宮城交通・蔵王エコーライン線「白石蔵王駅行き」に乗車
↓
「遠刈田温泉」13:50着、下車
※上記の時刻は土日祝日ダイヤ(2020年2月現在)
※4月下旬~11月上旬(蔵王エコーライン開通期間)の土日祝日、8月13~16日間は毎日運行(1日2往復)。
※白石駅、白石蔵王駅まで行きます。
山形県からはバスに乗る場合
山形県からは「山形駅」「かみのやま温泉駅」、また「蔵王温泉」から交通バスが出ています。また途中下車して、蔵王刈田リフトを利用するのも手です。
山形駅
行き
① バスルート
「山形駅前」9:30発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
↓
終点「蔵王刈田山頂」11:06着、下車
(約1時間30分/2,050円)
② バス+リフトルート
「山形駅前」9:30発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
↓
「刈田駐車場」10:56着、下車
(約1時間30分/1,910円)
↓
蔵王刈田リフトに乗車
(約8分/往復750円・片道450円)
▼帰り
① バスルート
「蔵王刈田山頂」13:00発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
↓
終点「山形駅」14:38着、下車
② バス+リフトルート
蔵王刈田リフト
↓
「刈田駐車場」13:08発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
↓
終点「山形駅」14:38着、下車
※上記の時刻は土日祝日ダイヤ(2020年2月現在)
※運行期間は4月下旬~10月下旬まで(蔵王エコーライン開通期間)。4月下旬~7月31日の間は土・日・祝日のみ運行、8月1日~10月下旬まで毎日運行(1日1往復)。
問い合わせ:山交バス案内センター 023-632-727
かみのやま温泉駅
▼行き
山形新幹線「かみのやま温泉駅前(かみのやま温泉観光案内所前)」9:20発、グリーンエコー号に乗車
↓
「刈田駐車場」10:20着、下車
(無料/約60分)
↓
蔵王刈田リフト
(約8分/往復750円・片道450円)
▼帰り
蔵王刈田リフト
↓
「刈田駐車場」15:30発、グリーンエコー号に乗車
↓
「かみのやま温泉駅(かみのやま温泉観光案内所前)」16:25着、下車
※グリーンエコー号の運行期間は4月下旬~11月上旬(蔵王エコーライン開通期間)まで、毎日運航(1日2往復)。
問い合わせ:蔵王ライザワールド 023-679-2311
蔵王温泉(山形県)
▼行き
「蔵王温泉バスターミナル」10:10発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
(約55分/1,470円)
↓
終点「蔵王刈田山頂 」11:06着、下車
▼帰り
「蔵王刈田山頂 」13:00発、山交バス「山形~蔵王刈田山頂線」に乗車
↓
「蔵王温泉バスターミナル」14:00着、下車
※山形駅までいきます。
※上記の時刻は土日祝日ダイヤ(2020年2月現在)
※運行期間は4月下旬~10月下旬まで(蔵王エコーライン開通期間)。4月下旬~7月31日の間は土・日・祝日のみ、8月1日~10月下旬までは毎日運行(1日1往復)。
問い合わせ:山交バス案内センター 023-632-7272
蔵王エコーラインは、絶景しかない
いかがでしたか? 蔵王エコーラインはドライブだけでなく、観光も楽しめる道路です。また春、初夏、秋と景観がガラリと変わるため、訪れる時期を変えて再訪するのもいいですね。
最後に、蔵王エコーラインが通る蔵王連峰はれっきとした活火山地帯。現在は噴火警戒レベル1ですが、今後も火山活動の状況によっては通行止めになる場合もあります。天気と合わせてお出かけ前に、火山活動状況を確認してくださいね。