その2. 道路渋滞とトイレ問題
土日祝日や紅葉時期の蔵王エコーライン・ハイラインは、大渋滞になるためトイレ対策は必須です。
蔵王エコーラインには「こまくさ駐車場(宮城県側)」「不動滝展望台の向かいにある駐車場」と「刈田駐車場(山形県側)」の3ヶ所にトイレがあります。
お釜への入口を先頭に超渋滞するので、事前のトイレは必須です。(出典:じゃらん)
▼こまくさ駐車場
蔵王エコーラインのドライブスポットで紹介した「駒草平」にある駐車場です。
駐車料金は無料、トイレも24時間使用可能です。
▼不動滝展望台の向かいにある駐車場
不動滝展望台から道路を挟み、向かい側にある駐車場。標識や看板などはなく、見落としやすいので要注意。
駐車料金は無料。
▼刈田駐車場(冬季は閉業)
蔵王刈田リフトに併設されている駐車場です。冬季はリフトが営業していないため閉業中(トイレ利用不可)。
駐車料金は無料で、24時間使用可能です。
▼県営 蔵王山頂レストハウス
蔵王ハイラインの終点・蔵王苅田駐車場内に併設されたレストハウス内にあります。お釜へは徒歩2,3分。
開館時間内(8:10~16:10)のみ、トイレ使用可能。
その3. 真夏以外は防寒必須
お釜があるのは、標高1,500m以上の世界。地上が春うららかなポカポカ陽気でも、山の上では残雪があるほど気温が低い環境です。
また風を遮る背の高い木々がないため、体感温度はもっと寒くなります。とくに春や秋は、防寒対策は必須。夏でも風が強いと肌寒く感じるため、ウィンドブレーカーなど薄手の防寒着があると安心です。
~お釜の年間平均気温(4月~11月)~
4月…最高7°/最低-5°
5月…最高13°/最低1°
6月…最高17°/最低6°
7月…最高20°/最低10°
8月…最高21°/最低11°
9月…最高16°/最低6°
10月…最高10°/最低-1°
11月…最高3°/最低-10°
お釜周辺の気温や天候の様子がネット上で公開されているので、お出かけ前にチェックしておきましょう!
もう少し防寒していけばよかった。やはりお釜周辺は雪の壁があるくらいなのでこの時期でも寒いです。(出典:じゃらん)
常に風が強く吹きつける場所なので、実際の気温よりも体感温度は低く感じます。(出典:じゃらん)
※最新のお釜天気はToday’sお釜でチェック!
「蔵王・お釜」周辺には複数の温泉地があります!
「みやぎ蔵王」山麓には、6つの温泉郷があり、夏から秋はハイキングやドライブ、冬はスキーリゾートとして人気のエリアです。
老舗旅館で温泉三昧、リゾートホテルで優雅に過ごすなど旅のスタイルに有った宿をチョイスしましょう!
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観光時期の参考に!蔵王の春夏秋冬
お釜のある蔵王エリアは、訪れる時期によって目に映る景色や楽しみ方がまったく異なります。続いては、蔵王の四季ごとの見どころをご紹介。
【春】蔵王エコーライン「雪の壁」
蔵王の春を告げる風物詩、蔵王エコーラインの「雪の壁」。
冬季閉鎖中に積もった雪を除雪し、高く積み上げたものが壁となって”雪の回廊”のような景観をつくりだしています。
雪の壁を楽しめるのは、4月下旬のエコーライン開通後~5月上旬まで。
また開通直後にお釜へいくと、湖面が凍っている姿がみられます。
またエコーラインが開通前の数日間だけ、雪の壁を歩いて見学できる「雪の壁ウォーク」イベントが開催されます。
山岳ガイドと一緒に約2kmを散策をするほか、スープやまんじゅうの振る舞い、雪上車のデモンストレーションやソリ滑り体験などイベントも開催される予定です。
【春】みやぎ蔵王えぼし「すいせん祭り」
新緑あふれる「みやぎ蔵王えぼしリゾート」のゲレンデに咲き誇るのは、約30種以上60万株のスイセン。
蔵王エコーライン開通と同時期、例年4月下旬~5下旬にかけて観賞できます。
シーズン中は「すいせん祭り」が開催され、リフトに乗ってスイセンの花畑を眼下に空中散歩を楽しめます。
【みやぎ蔵王えぼし すいせん祭りの基本情報】
所在地:
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
見頃(祭り期間):
例年4月下旬~5月上旬
※開花状況によって変わります。
アクセス:
東北自動車道 村田I.Cから車で約30分
駐車場:
グリーンシーズン (4月1日〜11月28日まで)は無料。3,000台。
【夏~秋】蔵王山トレッキングコース
山形側にある蔵王ロープウェイ「蔵王山麓駅」を起点に、蔵王山の自然を満喫するトレッキングコースが複数あります。今回は初心者向けのコース4つをピックアップしました。
【① いろは沼コース(1時間/約2.5km)】
「蔵王山麓駅」からロープウェイ乗り「樹氷高原駅」へ、さらに「ユートピア第1夏山リフト」に乗り換えること約5分。降り場から300mほど歩くと「いろは沼(標高1,430m)」があります。
沼を一周するように木道の散策路が整備され、周辺にはさまざまな湿原植物が咲き誇ります。秋は草木が黄金色に染まる”草紅葉(くさもみじ)”を楽しめますよ!
~花期~
トキソウ・サワラン……7月中旬
ワタスゲ花……7月穂期8月中旬
コバイケイソウ・キンコウカ・モウセンゴケ・タチギボウシ・シロバナトウウチソウ……7~8月
※花期に幅があります
② 蔵王自然植物園一周コース(30分)
「蔵王山麓駅」からロープウェイを乗り継ぎ「地蔵山頂駅」で下車、すぐ近くにある蔵王自然植物園を一周する散策コースです。
道中には三宝荒神山(さんぽうこうじん)の山頂を通り、山々の絶景パノラマを楽しめます。
入口の目印は、大きな蔵王地蔵尊。冬はこの辺り一帯がスキー場となり、お地蔵様の首から下は雪に埋もれています。
全身姿を拝められるのは、この時期だけかもしれません。
③ 鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)周遊コース(1時間)
今回紹介するなかで、唯一蔵王ロープウェイを利用せずとも楽しめるコースです。
蔵王山麓駅からミズバショウの群生地(4月下旬~)を通り抜け、鴫の谷地沼を一周します。
人気なのは、やはり秋の紅葉シーズン。水面に写る錦の蔵王をカメラに収めようと、多くの観光客が足を運びます。
④ 地蔵山周遊コース(1時間半)
蔵王ロープウェイ「地蔵山頂駅」からロープウェイを乗り継ぎ「地蔵山頂駅」下車、地蔵山(標1,736m)山頂を目指すコースです。
景色は言わずもがなの絶景。道中には少し怖めな顔した姥神(うばがみ)の石像があったりします。
【冬】樹氷
蔵王の冬といえば”樹氷”。蔵王をふくめ国内で3ヶ所、外国で1ヵ所しか確認されていない世界的にも珍しい景です。
山形と宮城の両方から樹氷をみられますが、観賞場所やアクセス手段が異なるためご注意ください。詳しくはこちら!
神秘の火口湖、お釜をみにいこう!
はじめてお釜の写真を見た時、ふと「泳げないのかな?」と思いませんでしたか? お釜の湖水はpH=3.5(歯のエナメル質を溶かすのはpH=5.5以下)の強酸性なので、生物が生息できない湖なのです。
とはいえ人間の体が溶けるほどではないため、かつてはお釜で泳ぐ人もいたようです。しかし現在は火山活動の影響もあり、湖岸まで下りることはできません。
現在の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)ですが、活火山なのでいつ状態が急変してもおかしくありません。必ず気象庁が公表している「蔵王山の活動状況」を確認してから出かけましょう!