③ 仙台のピラミッド!?「太白山(320m)」
仙台市内や名取沖合からも山容を確認でき、昔は漁師たちのラウンドマークとして親しまれていた「太白山(たはくさん)」。
きれいな三角形をしており、仙台富士や名取富士とも呼ばれますが、ピラミッドに似ていると話題になりました。
山頂には、平安時代初期に祀られた貴船神社(きふねじんじゃ)、中腹には※奥州合戦中に源頼朝が鶴岡八幡宮をまねいた「生出森八幡神社(おいでもりはちまんじんじゃ)」が鎮座しています。
一般的に知られているのは、太白山自然観察の森にある4つのコース(みはらしの森、やすらぎの道、であいの道、太白の道)のいずれかを通り、太白山を目指すルート。
起点となる自然観察センターから山頂までは、およそ1時間20分。
はじめは平坦な道が続きますが、生出森八幡神社から山頂までは岩場が多く、鎖やロープが設置されています。
山頂からは仙台市街地が一望できるほか、遠目ですが太平洋や南蔵王の峰々が望めるビュースポット。
本格的な登山装備は不要ですが、靴は履きなれたものが理想です。また低山で油断しがちですが、”クマ対策”も欠かせず鈴をつけたりするなど事前の対策をお忘れなく!
【太白山】
所在地:
宮城県仙台市太白区茂庭
所要時間:
自然観察の森~山頂まで片道約80分
距離:
約5km(自然観察の森~太白山ピストン)
公共交通機関のアクセス:
JR仙台駅西口前バスプール7番もしくはJR長町駅西口バスプール3番より宮城交通バス「山田自由が丘行」に乗車、「公営アパート前」下車 徒歩15分で太白山自然観察の森。
【登山口について】
「仙台市太白山自然観察の森専用駐車場(無料/約20台)」に駐車し、車道を進み「自然観察センター」へ。自然観察センターで自然観察の森のマップをもらっておくと安心。
自然観察の森へ入り、4つのコース(みはらしの森、やすらぎの道、であいの道、太白の道)のいずれかを選び標識を頼りに進むと、太白山へ入ります。
③ 市内中心部から60分「泉ヶ岳(1,175m)」

「泉ヶ岳(いずみがたけ)」は仙台市の北西端にそびえる、標高1175mの里山です。船形連峰の一角であり、東北百名山の一座でもあります。
市内からも山容がみえるほど近く、仙台市民にとっては身近な山の1つ。
仙台市地下鉄南北線「泉中央駅」から登山口近くまで市営バスが通っているため、アクセスもしやすさも魅力です。
登山シーズンは4月~11月まで。カタクリやシュンラン、フデリンドウなど、多様な植生がみられます。
12月~3月は山麓でスキー場の運営をしているほか、天気が良い日には雪山登山を楽しむ玄人も多いようです。
登山コースは全部で4つあり、初心者や子供連れの登山には、「水神コース」がオススメ。登山道はよく整備されており、標識もあるため迷いにくいコースです。
比較的なだらかな道なりですが、なかには傾斜が急な場所、大小さまざまな岩石が転がるガレ場もあります。
ほかにも眺望が魅力の「滑降コース」、スキー場のゲレンデを上る「かもしかコース」、健脚向けの「表コース」があり、いずれも起点となるのは「泉ヶ岳大駐車場」です。
登山口から山頂までは、片道約2時間。山頂は木々に囲まれており展望はききませんが、手前に見晴らしのいい展望地があります。
紅葉も素晴らしく、見頃は10月中旬~11月上旬にかけて。
「スプリングバレー泉高原」では山頂エリアまで向かう展望リフトが運行しており、気軽に紅葉狩りを楽しめます(条件付きでペットもOK)。
【泉ヶ岳】
所在地:
宮城県仙台市泉区
所要時間:
登山口から山頂まで片道約2時間
距離:
7.5km(登山口~泉ヶ岳ピストン)
公共交通機関のアクセス:
仙台駅から仙台市地下鉄南北線に乗り「泉中央駅」下車、仙台市営バス「泉岳ふれいあい館行」に乗車し約40分、「泉岳ふれあい館」下車(片道800円)。
【登山口について】
① 水神コース/滑降コース
泉ヶ岳大駐車場に車を駐車し、20分ほど車道を歩くと「オーエンス泉岳自然ふれあい館」の西側に滑降コースの登山口、少し歩くと水神コース登山口につきます。
② かもしかコース
泉ヶ岳大駐車場から泉ヶ岳スキー場のゲレンデへ。リフト営業中には、「兎平」までリフトで上ることも可能。
松島・南三陸エリア2選
日本三景松島をはじめ、宮城の沿岸エリアにある山々をご紹介。松島を望める4つの低山「松島四大観(まつしましだいかん)」などもあるので、ぜひチェックしてみてください。
① 奥松島を一望できる「大高森(105m)」
日本三景の松島湾と石巻湾を分ける、陸続きの宮戸島(みやとしま)にそびえる「大高森(おおたかもり)」。
標高はおよそ105mの低山ですが、山頂まで急な階段が長く続くため油断は禁物。登山装備は不要ですが、サンダルやヒールの靴は推奨しません。
登山口から山頂までは、片道約30分。トイレがないため、登山口の近くにある「セルコホームあおみな」を利用してください。
山頂には東屋と展望台があり、奥松島(松島湾の奥)の景色を一望できます。山頂からの景色は松島四大観に選ばれており、「※壮観」という名がついています。
また夕日が美しく、赤く揺らめく日の光に染まった島景色は見事なもの。ただし登山道に街灯などはないため、懐中電灯やヘッドライトを持参しましょう。
一年を通して楽しめるので、冬登山もオススメ。雪化粧した蔵王連峰を望めます。
【大高森】
所在地:
宮城県東松島市宮戸大高森
所要時間:
登山口から山頂まで片道約20分
距離:
約1.1km(登山口~大高森ピストン)
公共交通機関のアクセス:
不可
【登山口について】
登山口は2か所。1つ目は「セルコホームあおみな」の近く、2つ目は「奥松島縄文村歴史資料館」入口の向かい側。
セルコホームあおみな側の登山口から登る人が多いが、「大高森薬師堂」をみるなら奥松島縄文村歴史資料館側の登山口が便利。
<アクセス>
・三陸縦貫自動車道 鳴瀬奥松島I.Cより車で約15分。セルコホームあおみな側の登山口手前に駐車場(数台/無料)あり。
・JR仙石線「野蒜駅」よりタクシーで約15分