白石城外4つの見どころ
見どころ① 本丸の「石垣」、野づら積みと内込みハギ技法
白石城に来たら、ぜひ石垣に注目してみてください。三階櫓の石垣は、自然石をほとんど加工せずに積み上げていく”野面(のづら)積み”という工法を用いています。石垣の復元に野面積みを採用したのは、全国でも白石城がはじめて。
野面積みは、自然石を用いているため形はバラバラ。しかも風化によって角が丸くなることで石同士の間に隙間が生まれ、敵が登りやすくなるという欠点があります。
三階櫓を囲む外壁は野面積みではなく、より精巧となった”打ち込みハギ技法”が用いられています。打ち込みハギ技法は、石の表面を叩き平たくすることで、石同士を密着させ隙間のない石垣を実現。
関ケ原の戦い以降は、この打ち込みハギ技法が積極的に取り入れらました。野面積みの石垣よりも急こう配で、足をひっかけて登っていくのも至難の業。
見どころ② 「白石城・歴史探訪ミュージアム」でシアター観賞!
白石城の建つ益岡公園内にある、「歴史探訪ミュージアム」。1階には白石城オリジナルグッズが手に入るお土産屋や、うーめんなどの地元グルメを楽しめる食事処があり、2階はパネル展示による歴史資料館となっています。
3階には立体ハイビジョンシアターがあり、大阪夏の陣や奥羽越列藩同盟など白石城にまつわる秘話が上映されます。
3Dのハイビジョン・シアターなので、槍や弓(ときには人も!?)が画面から飛び出してくる迫力はドキドキもの。白石城にきたら絶対にみておきたい!※シアターの上映時刻はこちら
白石城・歴史探訪ミュージアムの基本情報はこちら
所在地:
〒989-0251 白石市益岡町1-16(益岡公園内)
営業時間:
4月~10月(9:00~17:00)
11~3月(9:00~16:00)
観賞料:
<3階立体ハイビジョンシアター>
一般…400円/小学・中学・高校生…200円
駅からのアクセス:
JR東北本線 白石駅から徒歩約15分、東北新幹線 白石蔵王駅から徒歩で約30分
駐車場:
電話番号:
0224-24-3030(白石城管理事務所)
見どころ③ 白石城の守り神「神明社(しんめいしゃ)」

見どころ④ 「片倉家中武家屋敷」で武士の生活を垣間見る
白石城から白石駅に向かう道中にある「片倉家中武家屋敷(旧小関家)」。白石城の城主・片倉家の家臣だった小関家の屋敷です。享保15年(1730)に建てられ、およそ260年余りの歴史があります。
茅葺き屋根が特徴の母屋は、外観も内部も簡素な造り。囲炉裏のある茶の間に納戸、座敷を配した間取りです。贅沢さは微塵も感じられず、慎ましく暮らしていた下級武士らの生活が垣間見える場所でもあります。
※内部の拝観は有料です。白石城との共通チケットあり。
白石城のイベント
続いては白石城で行われるイベントをご紹介。とくに10月に開催される鬼小十郎まつりは必見ですよ。
【4月上旬~下旬】白石城 桜祭り
白石城のある益岡公園では例年4月上旬~下旬にかけて、およそ400本もの桜が咲き誇ります。開花期間中には「桜祭り」が開催され、ライトアップされた白石城をバックに夜桜を楽しめます。※桜祭りの詳細はこちら
【5月3日】片倉鉄砲隊火縄銃演武
当日の白石城内は、甲冑武者が練り歩き正に時代絵巻モードに突入! 本丸広場にホラ貝の音とともに片倉鉄砲隊が入城し、迫力満点の勇壮な火縄銃演武を披露します。
実践形式なので、射線上に入ると片倉小十郎さんに怒られますので注意しましょう!
【10月第1土曜日】鬼小十郎まつり
大阪夏の陣で鬼小十郎として名を馳せた”二代目小十郎”、片倉重長(片倉景綱の息子)と真田幸村との激闘を、白石城で再現。演じるのは、一般から募集したエキストラの方々です。また観覧者のコスプレも歓迎しています。
ほかにも本物の手裏剣や、吹き矢を体験できる忍者体験や、甲冑の試着&写真撮影、産直朝市など催しものが目白押しです!
※鬼子十郎祭りの詳細はこちら
【10月中旬~11月中旬】白石城菊花展示
市民の方々が丹精込めて育てた、菊の花の展示会。花と白石城のコントラストは必見です。
【12月31日】除夜の鐘を鳴らす会
一年の終わり大晦日、白石城の鐘堂で除夜の鐘をつきませんか? 当日は108名の方へ来場順に整理券が配布されます。
また1月1日には、白石城の”天守から初日の出を拝む会”も実施されます。※入場制限を行う場合もあり。
戦国時代~幕末、動乱を見続けてきた「白石城」
いかがでしたか? 関ヶ原の戦いに戊辰戦争。時代の節目に登場し、深く関わってきた白石城。
現在は「続日本100名城」に選ばれており、多くの城郭ファンや観光客が訪れます。城内に”続100名城スタンプ”も設置されているようなので、これを機に東北の城を巡ってみるのも楽しそうですね!