しばた千桜橋(一目千本桜)
展望デッキを下りていくと、右に「しばた千桜橋入口」の案内があります。ここを下りて、白石川の方へ向かいます。展望デッキから千桜橋までの距離は約300mです。
しばた千桜橋に到着です。平成27年(2015)に開通式が行われた、わりと新しい橋です。
桜シーズンには、東北本線を走る電車と桜の共演、残雪の蔵王連峰とのマッチングが美しく、多くの観光客が訪れます。
こちらは橋を渡ると、白石川の土手へ降りてきます。春は桜のトンネルが生まれ、隣の大河原町まで花見散策を楽しめますよ!
千桜橋から展望デッキをみた風景。右の一番大きな木が樅の木です。この樅ノ木が、小説の題名のヒントになったといわれています。
次に伊達騒動で命を落とした、伊東七十郎重孝(いとう しちじゅうろう しげたか)の辞世の句碑へ行ってみましょう。
伊東七十郎重孝の辞世の句碑
しばた千桜橋から、再び展望デッキへ戻ります。展望デッキから少し下りると四阿(あずまや)があり、その近くに「伊藤七十郎重孝(いとう しちじゅうろう しげたか)の辞世の句碑」があります。
七十郎は伊達家のお家騒動「寛文事件(伊達騒動)」において、自身と対立する伊達宗勝を討とうとしますが、事前に計画が漏れており捕えられてしまいます。
七十郎は入牢日から絶食し、この句を書いた4日後の寛文8年(1668)に仙台の米ヶ袋刑場で斬首刑となり、36歳の若さでこの世を去りました。
刑場の近くには、当時の人々が七十郎の供養のために建立した「縛り地蔵尊」が現在も残されています。
※伊達兵部宗勝…仙台藩初代藩主・伊達政宗の十男で、一関藩の藩主。
続いて三の丸広場に行ってみましょう。
三の丸広場
駐車場まで下り、さくらの里の先にあるのが「三の丸広場」です。柴田氏第7代当主・柴田宗僚は、居住するための屋敷をここに築造しました。
門をくぐって中に入ると、とにかく広い! ところどころにあるのが小ステージや慰霊碑。一番奥のスペースには遊具もあり、子どもたちが遊べる公園となっています。
三の丸で使用していたという、城中井戸が残されていました。井戸を覆う石板には、柴田家の「右二つ巴」と伊達宗家の「丸に竪三つ引き両」の家紋が刻まれています。
公園内の散策はここまで。次に船岡城址公園から近い周辺スポットをご紹介しましょう。
所在地:
〒989-1606 宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-1
営業時間:
9:00~17:00
休業日:
月曜日
お問い合わせ:
柴田町観光物産交流館「さくらの里」
電話番号:
0224-87-7101
アクセス:
<電車>
JR東北本線「船岡駅」より徒歩約15分
<車>
東北自動車道 白石I.Cより約22分
駐車場:
無料/350台
船岡城址公園の周辺スポット
船岡城址公園から近いオススメのスポットを2つご紹介いたします。
① しばたの郷土館
しばたの郷土館は、「ふるさと文化伝承館」「産業展示館」「茶室 如心庵(じょしんあん)」「資料展示館 思源閣(じげんかく)」という4つの施設と、図書館が併設しています。
柴田町の歴史や民族、産業などを詳しく紹介していますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
所在地:
〒989-1603 宮城県柴田郡柴田町船岡西1-6-26
営業時間:
9:00~16:30
休業日:
第1と第3月曜日
定休日が祝日の場合は営業
入場料:
資料展示館は無料
大人200円
アクセス:
船岡城址公園の麓の駐車場からすぐ
駐車場:
無料/100台
② 白鳥神社
「しばたの郷土館」から徒歩2分の場所にある白鳥神社。
江戸時代の元禄12年(1699)、船岡館主の柴田源四郎、藤原宗理が、柴田郡金ヶ瀬村(旧村)にある「大高山神社」の分霊を勧請し、創建したそうです。
以降、船岡領の領内総鎮守として歴代領主(柴田氏)から崇敬され庇護されていました。
ご祭神は日本武尊。左は伊達騒動で斬死した柴田外記朝意の胸像です。
所在地:
〒989-1603 宮城県柴田郡柴田町船岡西1-6-3
アクセス:
しばたの郷土館から徒歩2分
駐車場:
無料
船岡城の歴代城主をご紹介
船岡城の歴史は古く、城主も何代にも渡り受け継がれています。お城へ出かけられる前に、ぜひ歴代の城主について知っておきましょう。