②近年注目される冬の風物詩グルメ「セリ鍋」
知る人ぞ知るマイナーな名物、セリ鍋。そもそもセリを食べたことのない方も多いのではないでしょうか。セリは春の七草でもある野菜で、宮城県はセリの生産量が全国でもトップクラス!
セリ鍋はそんなセリを根から葉まで丸ごと、旨味の効いた出汁で煮て食べる鍋料理です。セリはしゃぶしゃぶのように出汁にくぐらせるだけなのでシャキシャキした食感が残り、独特の苦みが出汁と絡み合いいくらでも食べられるおいしさ。
セリ鍋を出すお店が増えてきたのはここ10数年ほど。メディアなどで紹介され、名物として根付いてきました。
仙台市内のお店では大体11月~3月頃にかけて提供されています。冬の仙台観光の〆には温かいセリ鍋がおすすめ!
オススメは「せり草庵」
➂枝豆をすりつぶした甘い餡の「ずんだ餅」
ずんだ餅は、枝豆をすりつぶして砂糖を混ぜた餡を餅とからめて食べる宮城県の郷土料理。
名前の由来は諸説あり、仙台藩主・伊達政宗公が合戦の際に陣中で「陣太刀(じんだち)」の柄で枝豆を潰して食べ、それが訛って「ずんだ」と呼ばれるようになったという説や、伊達政宗公が領民から出された餅を「仙台藩豆打餅」と名付け、「豆打(ずだ)」が訛って「ずんだ」と呼ばれるようになったとする説などがありますが、いずれも江戸時代に生まれた食べ物とされています。
すんだ餅に限らず、近年ではすんだスイーツも人気で、ソフトクリーム、プリン、団子などさまざまな商品が開発されています。特に数多くのずんだ商品を提供する「ずんだ茶寮」のずんだシェイクはTVでマツコ・デラックスさんが紹介し、その後長蛇の列ができるほどに! 食べ歩きスイーツとして人気を博しています。
④仙台土産やお歳暮の定番!「笹かまぼこ」
笹かまぼこは、その名の通り、かまぼこを笹の葉の形に成形したもの。仙台土産の定番です。
明治時代に鯛やヒラメの豊漁が続いた際に捕れすぎて持て余していたところ、その身をすりつぶして熱が通りやすいよう木の葉状に平らにして竹串に刺し、炭火で焼いて出したところ、保存性も高まり、大評判になったのが起源といわれています。そのかまぼこを、阿部蒲鉾店創業者が伊達家の家紋「竹に雀」にちなんで「笹かまぼこ」と名付けたそう。
仙台の土産店ではたくさんのメーカーの笹かまぼこが並んでいます。シンプルな笹かまぼこから、チーズやえび、しそなどが入った笹かまぼこなど、種類はさまざま。お歳暮などにも人気です。
お酒のおつまみにそのまま生で食べてもよし、焼いて食べてもよし、煮物など料理に使ってもよし。さまざまなバリエーションが楽しめる定番のお土産です。
⑤仙台の新名物「マーボー焼きそば」
近年、仙台の新たなソウルフードとして話題なのがマーボー焼きそば!
「麻婆を使い、具は豆腐に限定しない」、「麺は焼くか、揚げたものとする」、「宮城県中華飲食生活衛生同業組合の認定人が認定したものとする」の3つが仙台マーボー焼きそばの条件とされ、50店舗ほどの飲食店で提供されています。
元々は1970年代に仙台市内の中華料理店「まんみ」でまかない料理として作られており、それを見た常連のお客さんの要望で正式なメニューとして取り入れるようになったそう。
その後も知る人ぞ知るメニューでしたが、2013年にTV番組『秘密のケンミンSHOW』で紹介されたことをきっかけにSNSなどでも話題になり、多くの人に知れ渡るようになりました。
今では市民に愛される、仙台の新名物です。
⑥実は仙台発祥?!「冷やし中華」
夏を感じる定番メニューの冷やし中華は、実は仙台発祥という説があります!
仙台の中華料理店「中華料理 龍亭」が元祖といわれ、1937年頃の冷房もなく、夏場の売り上げ減が深刻だった際に、暑い夏でも食べられる冷たい料理を開発しようという考えから生まれたそう。夏バテ防止のために栄養のバランスを考えて多くの野菜を使い、食欲増進に酸味を加え、試行錯誤の末に考案されたとのことです。
東京の「揚子江菜館」も同時期に提供を始めた元祖という説もありますが、仙台説が有力。今では全国で手軽に食べることができますが、市民に愛され、守られ続けてきたこだわりの味を、冷やし中華発祥の地で食べてみるのもおすすめです。「中華料理 龍亭」では、夏だけでなく一年中食べることができます。
➆漫画にも登場した大人気のお土産「喜久福」
喜久福は、地元企業で1920年創業のお茶の井ヶ田が販売するお菓子。大福の中に餡と抹茶生クリームが入っており、柔らかく優しい甘さで評判を呼び、ロングセラー商品となっています。
「お茶は飲むもの」だけではなく「食べるもの」という考えからお茶を使ったお菓子の開発をはじめ、製造工場のスタッフがアイデアを出し合い、1998年に誕生しました。
味は抹茶生クリームのほか、生クリーム、ずんだ、ほうじ茶の4種類。また、最近は漫画『呪術廻戦』のキャラクターがストーリー中に仙台土産として買ったシーンが描かれたことでも話題に! コラボ商品も予約販売しています。
仙台土産に喜ばれること間違いなしの喜久福。1個から買えるので、自分で食べる分だけ購入することも可能。帰りの新幹線のお供にもおすすめです!
何度でも訪れたくなる街、杜の都 仙台へ!
いかがでしたか? 仙台はほかにもたくさんの魅力があり、旅行の目的に合った場所がきっと見つかるはず。都会と自然が共存している穏やかな街並みは何度でも訪れたくなること間違いなしです。ぜひ仙台に足を運んでみてください!
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