② 作並温泉/さくなみおんせん
仙台市街から車で約30分、広瀬川の上流の山間にある作並温泉(さくなみおんせん)。
入り口には巨大なこけしがそびえたっており、旅行客を優しい瞳で迎え入れてくれます。
開湯には諸説あり、古いものだと奈良時代に高僧・行基が、鎌倉幕府初代将軍・源頼朝が開いたという説もあるようです。
作並温泉の泉質はやわらかく、肌に優しいことから”美女づくりの湯”とも呼ばれており、多くの著名人・文化人が足跡を残しています。
近くにはニッカウヰスキーの仙台工場もあり、無料の見学ツアーに参加すれば数種類のウヰスキーを試飲できますよ。
<作並温泉の基本的情報>
▼泉質
・ナトリウム 含食塩芒硝泉
・カルシウム-硫酸塩泉
・塩化物泉
・低張性弱アルカリ性高温泉
▼効能(泉質別適応症)
神経痛、リウマチ、美肌効果、高血圧、動脈硬化、糖尿病、皮膚病、打撲、筋肉痛、関節痛、不眠症、便秘……
▼アクセス
東北自動車道 仙台宮城I.Cから国道48号線経由、約30分
JR「仙台駅」から約40分、仙山線「作並駅」下車
JR仙山線「作並駅」から仙台市営バス「作並温泉行き」約5分
JR「仙台駅」西口バスプール10番乗り場より、仙台市営バスで約60分「作並温泉元湯」下車
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
③ 松島温泉/まつしまおんせん
日本三景のひとつとして、名高い松島。古くから人々を引きつけ、俳人・松尾芭蕉をはじめ多くの旅人が訪れました。
そんな松島に湧くのは、平成20年開湯したばかりの新しい温泉。
「太古天泉」と呼ばれている湯は、地下約1,500mにある古生代地層の地熱で熱せられたもの。
刺激が少なく、肌にしっとり馴染む優しい湯ざわりが特徴です。
周辺には瑞巌寺や五大堂などの観光名所も多く、温泉と合わせて楽しめますよ。
<松島温泉の基本的情報>
▼泉質
・アルカリ単純温泉(中性低張性高温泉)
▼効能(泉質別適応症)
神経痛、筋肉痛、肩こり、腰痛、関節痛、疲労、ねんざ、冷え性、皮膚病、打撲、痔疾、美肌……
▼アクセス
東北自動車 大和I.Cより約25分
仙台市街から県道8号線経由、約50分
JR「仙台駅」から仙石線で約30分、「松島海岸駅」下車
JR「仙台駅」から東北本線で約25分、「松島駅」下車
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
④ わたり温泉 鳥の海
仙台市より南、福島県と宮城県を流れる阿武隈川の河口に位置する亘理町(わたりちょう)。
町内唯一の温泉が、「わたり温泉 鳥の海」です。
海岸沿いに建つ5階建ての宿泊施設で、露天風呂はその最上階にあります。
ですからお風呂からの眺めは、言わずもがな絶景!
太平洋を一望できるオーシャンビューで、天気のいい日には牡鹿半島や金華山まで見渡せることも。
温泉の魅力に加えて、漁港も近く新鮮な海の幸を活かした郷土料理も見逃せません。
なかでも”秋味”と呼ばれる、脂ののった銀系の雄鮭とイクラを使用した”はらこ飯”は亘理町自慢の逸品。秋に来られる方は、ぜひご賞味あれ!
<鳥の海温泉の基本的情報>
▼泉質
・ナトリウム-塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
▼効能(泉質別適応症)
きりきず・冷え性・皮膚乾燥症 通常時加水なし、加温使用、循環浴槽
▼アクセス
常磐自動車道 鳥の海スマートI.Cから車で約7分
JR「仙台駅」から常磐線で約30分「亘理駅」下車、タクシーで約20分
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
県北エリア
雄大な自然を堪能できるのが、県北エリアの魅力です。とくに栗駒山や鳴子峡は紅葉の名所として名高く、全国から多くの観光客が足を運びます。
① くりこま高原温泉郷
栗駒山の中腹にある5軒の湯宿からなる、くりこま高原温泉郷。
場所によって泉質が異なり、なかには硫黄の香りがする新湯温泉などがあります。
くりこま高原温泉郷の特徴は、自然とともに温泉も満喫できること。
たとえば春なら新緑、秋は紅葉(絶景!)と、四季折々の風景を楽しみつつ温泉でリフレッシュできます。
宿のタイプもそれぞれ個性があり、近代的な保養施設から秘湯ムードある温泉宿など、自分の好みに合わせて選べるのもポイント。
<くりこま高原温泉郷の基本的情報>
▼泉質
・ナトリウム-塩化物泉
・硫酸塩水低張性アルカリ性高温泉
・含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉
▼効能(泉質別適応症)
(含硫黄)動脈硬化症・きりきず・やけど・糖尿病・慢性皮膚病・ 慢性婦人病・高血圧症
(その他)火傷、運動麻痺、打ち身、消化器病、神経痛、捻挫、切り傷、筋肉痛、関節痛、皮膚病、五十肩、動脈硬化、冷え性
▼アクセス
JR「くりこま高原駅」から車で約1時間
東北道若柳金成I.Cから県道4号、国道457号、県道42号経由で約1時間(35km)
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
② 鳴子温泉郷
福島県の飯坂温泉、そして仙台エリアで紹介した秋保温泉と共に「奥州三名湯」の一つである鳴子温泉郷(なるこおんせんきょう)。
冒頭で紹介したとおり、国内11種類のうち9種類の泉質を鳴子温泉で楽しめます。
1ヵ所の温泉郷でこれだけの泉質が揃うのは、全国をみても珍しい場所です。
鳴子温泉郷は「鳴子温泉」「東鳴子温泉」「川渡温泉」「中山平温泉」「鬼首温泉」という5つの温泉地で成り立っています。
一般的に知られているのは、規模の大きい鳴子温泉。
駅を中心に旅館や土産物屋が軒を連ね、ノスタルジックな温泉街が広がります。
<鳴子温泉郷の基本的情報>
▼泉質・効能
詳細はこちら
▼アクセス
JR「仙台駅」から東北新幹線で約15分、「古川駅」で陸羽東線に乗り換え約40分「鳴子温泉」下車
古川I.Cから車で約40分
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
三陸エリア
複雑に入り組む独特の海岸線、そんなリアス式海岸に代表される「海」の魅力にあふれているのが三陸エリアです。
石巻や気仙沼は漁港として活況を呈しており、海の幸を存分に堪能できます!
① 南三陸温泉 南三陸ホテル観洋
宮城県内では珍しい、太平洋沿岸沿いに湧き出た温泉を利用している南三陸温泉。「南三陸ホテル観洋」で入浴することができます。
地下2,000mから湧き出ており、無色透明のサラリとした湯ざわりが特徴です。
海へ迫り出している露天風呂からは、コバルトブルーに輝く太平洋を一望!
潮風にあたりながら目を閉じて、さざ波に耳を肩にむけてみると日常の喧騒がスゥーと離れていくかもしれませんね。
沿岸部といったら、海の幸グルメは欠かせません。
新鮮な魚介類をふんだんに使った、南三陸のソウルフードはぜひ味わっておきたいところ。
<南三陸温泉の基本的情報>
▼泉質
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(低張性中性低温泉)
▼効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
▼アクセス
三陸自動車道 桃生津山I.Cより車で約25分
JR「仙台駅」から東北本線「小牛田駅」へ、JR石巻線に乗り換え「前谷地」下車、気仙沼線BRT「陸前戸倉」下車※送迎バスあり・事前予約制
詳細はこちら
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
▼温泉地にある宿
② 気仙沼温泉
地下約1,800mから湧き出る気仙沼温泉は、県内でも指折りの高張性ナトリウム塩化物泉。温泉に含まれる塩分が多く、身体がフワッと浮かぶような“浮遊浴”を体験できます。
濃くてまろやかな湯ざわりが特徴で、心身のリラックス効果にも効果的。
温泉の素晴らしさはもちろんですが、気仙沼湾に浮かぶ「気仙沼大島」にも足を運んでみたいところ。
島ではキャンプや釣り、海水浴などのレジャーを楽しめます。「気仙沼大島大橋」も開通し、アクセスも容易となりました。
<気仙沼温泉の基本的情報>
▼泉質
ナトリウム-塩化物強塩泉
▼効能
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・疾病・冷え性・疲労回復・健康増進・きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病
▼アクセス
東北新幹線で約32分(東北本線約100分)「一関駅」下車、大船渡線で約85分「気仙沼駅」下車、車で約8分
JR「仙台駅」から東北本線で約45分「小牛田駅」へ、JR石巻線に乗り換え約15分「前谷地」下車、気仙沼線BRTで約150分(バス高速輸送システム)「気仙沼駅」下車
▼周辺の観光スポット
こちらをご確認ください。
伊達な旅には、いいとこ宮城の温泉旅行!
宮城県というと松島が有名ですが、他にも魅力的なスポットがこんなにたくさんあるんです。とくに温泉の多さ、多様さは質・量ともに群を抜いています。
山も海も楽しめて、温泉にも入れる! 宮城にはそんな旅の魅力が詰まっています。この記事を参考に旅の行き先の候補地として宮城県も選択肢にいれてもらえたら幸いです。