虚空蔵山にある御堂をご紹介
虚空蔵堂のすぐ向かい側にある十二支守本尊の八角堂。十二支全ての守り本尊を祭っています。
筆者は子年生まれなので、子年の守り本尊「千手観音」をお参りしてきました。家族全員で行っても、各々が参拝できますね。
ほかにも境内には水子供養地蔵尊である「阿保原地蔵尊(とげぬき地蔵さん)」や「よろず相談所(完全予約制)」、十二支の石像が並んでいます。
干支の像は、子丑寅卯辰巳馬羊……という順で並んでいることが多いのですが、写真(上)のように大満寺は違います。中央に丑と寅がいるのです。
なかでも牛だけが妙にリアルな表情をしており、色も他の十二支とは違います。
その理由はご本尊である虚空蔵菩薩が、丑・寅年生まれの守り本尊であるからです。「牛みがき」といい、この牛を磨くと福と知の無限の御利益に授かることができ、運が開けると信じられています。
十二支の動物たちのとなりにあるのが、千躰堂(せんたいどう)。この中仙台という地名のルーツとなった千躰仏が祭られています。
縁結びにも御利益があるようですよ。
千躰堂の右となりにある梵鐘は、「向山の早鐘」と呼ばれる仙台名物。4代目藩主・伊達綱村の供養のために、5代藩主・伊達吉村(だて よしむら)の命で享保5年(1720)に造られました。
城下に時刻や危急を知らせる際に用いられ、鐘が設置されている山頂からは市街地を一望できます。
愛宕山の頂上からみる仙台駅方面の風景です。眼下には広瀬川。その先にSS30や仙台市中心部のビル群を一望できます。
大満寺は愛宕神社とつながっている
奥に進むと愛宕神社へ行けるゲートを発見! なんと愛宕山の山頂にある虚空蔵尊と愛宕神社はつながっていました。
先にご紹介した朱色の鳥居は、愛宕神社参道の入口だったのです。愛宕神社については下記記事で紹介しています。
政宗よりずっと前から、仙台を見守り続けている「大満寺」
伊達政宗によって仙台城が築かれる以前から、青葉山に鎮座していた大満寺。御本尊はお釈迦様(釈迦牟尼仏)ですが、バレンタイン良縁成就といったユニークな祈祷があって全国から祈願者が訪れています。
お寺と神社の両方を参拝できるのも、大満寺の魅力です。
最寄り駅からも徒歩数分と、アクセスも良好! あなたも一度参拝に訪れてみては、いかがでしょうか。
【虚空蔵山 大満寺の基本情報】
所在地:
〒982-0841 仙台市太白区向山4丁目4-1
アクセス:
<電車・バス>
仙台駅から仙台市営地下鉄南北線「富沢行」に乗車約3分「愛宕橋駅」で下車し西出口より徒歩10分
仙台駅から仙台市営バス「八木山動物公園駅行」に乗車約13分「八木山入口長徳寺前」で下車し徒歩約5分
<車>
東北自動車道 仙台宮城I.Cから約15分、仙台南I.Cから約20分
駐車場:
無料/150台