③ 極楽山 定義如来 西方寺(仙台市青葉区)
平家落人伝説が残る「極楽山 定義如来 西方寺(ごくらくざん じょうぎにょらい さいほうじ)」。
その歴史は今からおよそ800年前。
壇ノ浦の戦いで敗れた平家の武人・平貞能(たいらさだよし)が、主君から託された「如来の御掛軸」を抱え、この地に落ち延びてきたことからはじまります。
「如来の御掛軸」は、貞能公が仕えていた平家の武将・平重盛(たいら の しげもり)から賜ったもので、”大願成就”のご利益を授かれるといわれていました。
貞能公の死後、従臣らが墓上に小さなお堂を建て、阿弥陀如来を祀ったのが西方寺の起源とされています。
境内にある貞能の墓の上に建てられた「御廟貞能堂(ごびょうさだよしどう)」は登録有形文化財に指定されており、緻密な彫刻が施された厳かな姿は一見の価値ありです。
縁結びの御神木「連理の欅」
さまざまなご利益がある西方寺ですが、とりわけ恋愛成就・子宝祈願で有名なのはこの木の存在が大きいでしょう。
「連理の欅(れんりのけやき)」と呼ばれており、もとは二本の欅でしたが一本の木のように結ばれた珍しい木なのです。
現在も”縁結びの御神木”として、参拝者が後を絶たないのだとか。
<定義如来 西方寺の基本情報>
宮城県仙台市青葉区大倉上下1
開門時間:
7:00~16:30
アクセス:
仙台駅西口 バスターミナル10番より、仙台市営バス「定義行き」に乗車し約75分、「定義」下車徒歩約5分
JR仙台駅より車で約1時間
駐車場:
あり
④ 作並温泉(仙台市青葉区)
1796年の開湯以来、著名な文化人をはじめ多くの人々が足を運ぶ「作並温泉(さくなみおんせん)」。豊富な湯量と肌に優しい泉質で、“美女づくりの湯”として「日本の名湯百選」にも選ばれています。
この作並温泉ですが、宮城県ではじめて「恋人の聖地」に認定されました。
恋人の聖地とは、プロポーズやデートなどに適した観光地として認められされたスポットのことです。
作並温泉には「湯神神社」があり、土地の守護神、商売繁盛の神様として信仰を集めてきました。
また湯神神社では白蛇を奉っており、子宝安産、恋愛成就にご利益があるといわれています。
湯神神社の御朱印は、向かいの「岩松旅館」でいただけるそうです。
温泉地ならではの縁結びパワー!
作並温泉には「作並温泉 恋のお湯かけ地蔵」が、各旅館や施設にに7体設置されています。
各旅館で販売されている「恋のお湯かけ小瓶」のお湯をお地蔵様にかけると、恋が叶うとか。
恋のお湯かけ小瓶には温泉水が入っており、ビンの一つひとつにキーワードが記してあります。
どんなメッセージが出てくるか、集めてからのお楽しみですね。
恋のお湯かけ地蔵は、湯神神社と作並湯の駅ラサンタに1体ずつ、温泉街の旅館に5体、計7体が設置されています。
<作並温泉の基本情報>
宮城県仙台市青葉区作並
アクセス:
JR「仙台駅」から仙山線で約40分「作並駅」下車
⑤ 秋保大滝不動尊 / 滝本山 西光寺(仙台市太白区)
作並温泉と同じく、仙台の奥座敷と呼ばれる「秋保温泉(あきうおんせん)」。
温泉街から車を20分ほど走らせると、「秋保大滝不動尊(あきうおおたきふどうそん)」にたどり着きます。
実はこの秋保大滝不動尊、山形県にある有名な「宝珠山 立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)」の奥の院とされています。
貞観年間(859~877年)に慈覚大師円仁(じかくだいし えんにん)が、秋保大滝で100日間の荒行を終えたのち、立石寺を開山したといわれています。
お堂に祀られている不動尊像は、高さ約3.3mもある青銅製の巨大な坐像。
現存する金銅不動明王としては、日本一の大きさを誇ります。
またお堂の欄干には鯉の彫刻が施されており、見つけると恋愛成就のご利益があるそうです。これは探すしかないですね!
すぐ近くには「秋保大滝」がある!
秋保不動尊のすぐ裏手には展望台があり、落差55mの秋保大滝を観賞できます
。ゴォォォーと轟音を響かせながら水煙を上げる滝は、ダイナミックで迫力満天!
紅葉の時期は錦織りなす山々と相まって、素晴らしい絶景を堪能できます。
展望台から滝つぼへ降りる道もありますが、未塗装の山道のため履きなれた靴を用意しておきましょう!
<秋保大滝不動尊の基本情報>
仙台市太白区秋保町馬場字大滝11
開門時間:
9:00~17:00
アクセス:
・秋保温泉街から車で約20分
・JR仙台駅西口バスプール8番乗り場より宮城交通バス「秋保大滝行」に乗車し約1時間20分、「秋保大滝」下車
※バス時刻表はこちら(土曜・休日のみ運行)
・JR仙山線「愛子駅」2番乗り場から仙台市営バス「秋保温泉・二口方面線」に乗車、「秋保大滝」下車
※12/1から3/31の期間、二口⇔愛子駅の系統を野尻町北⇔愛子駅に変更しています。
※バス時刻表はこちら
⑥ 磊々峡の覗橋(仙台市太白区)
秋保温泉街を流れる名取川に沿うように続く峡谷、「磊々峡(らいらいきょう)」。
その峡谷にかかる「覗橋(のぞきばし)」の真下にみえる、ハート型をした岩の窪みがパワースポットです。
なんでもこのハートは、自然に形成されたものらしく、驚くほどきれいな形しています。
2014年5月に「恋人の聖地」に認定されました。
周辺には駐車場もあり(秋保・里センター、覗パークなど)、いずれも無料で利用できます。
磊々峡を散策してみよう!
ハートの岩がある磊々峡は、奇岩や巨岩がそびえる峡谷です。
磊々峡という名前は、夏目漱石の門人であるドイツ文学者・小宮豊隆(とみやとよたか)により命名されました。
「磊々」とは、石が多く積み重なっている意味で、奇岩や怪石が続く様子からそう名づけられたみたいです。
渓谷を沿うように遊歩道が整備されており、気軽に散策を楽しめます。
とくに紅葉の季節は、切り立った岩肌と赤や黄色に色づいた木々とのコントラストが美しく、仙台市を代表する景勝地となっています。
<磊々峡の基本情報>
宮城県仙台市太白区秋保町湯元
開門時間:
24時間
アクセス:
・JR仙台駅前西口バスプール8番のりばより、宮城交通バス「秋保温泉方面」行きに乗車し約55分、「のぞき橋」下車すぐ。もしくは「秋保・里センター」下車、徒歩3分・JR仙山線「愛子駅」より、仙台市営バス「上の原」「野尻町北」「二口」行きのいずれかに乗車し約15分、「秋保・里センター」下車・JR仙台駅前 青葉通り沿い63番のりばより、タケヤ交通「秋保・川崎 仙台西部ライナー」で約40分、「秋保・里センター」下車・仙台駅から車で約40分
⑦ 鹽竈神社(塩竈市)
日本三景で知られる松島の隣、塩釜市にある「鹽竈(しおがま)神社」。主祭神は製塩法を伝えたとれる、塩土老翁神 (しおつちおじのかみ)。
境内にある志波彦神社と共に”※陸奥国一宮”として、東北のみならず朝廷からも厚く崇敬されていました。
港町らしく海上安全・大漁満足のご利益があるほか、武運長久・国家安泰・安産守護・延命長寿、交通安全、必勝・成功、縁結びなど、ありとあらゆるお願いごとを聞いてくださる神社です。
パワーがみなぎる「男坂」を上ろう
鹽竈神社の参道は3つあり、とくに”男坂”とよばれる「表参道」は、202段の石段が続くキツイところ。
202段ある石段をのぼりきると、鹽竈神社のパワーを得られ、運気がアップするとか。
体力に自信のない方は、緩やかな坂道をのぼる「東参道」がオススメです。
体力に自信のある方は、鹽竈神社最古の参道「七曲坂(ななまがりさか)」を選ぶのもいいでしょう。
主祭神である塩土老翁神が通った道とされ、境内で最も神聖な場所とされています。
道は岩むき出しの未舗装なので、履きなれたスニーカーなどで向かうのがオススメです。
<鹽竈神社の基本情報>
宮城県塩竈市一森山1-1
開門時間:
5:00~20:00
アクセス:
JR仙石線「本塩釜駅」から徒歩約10分(東参道)、徒歩約15分(表参道)