⑧ 松島三大橋(松島町)
松島三大橋とは、松島にある三つの橋(雄島にかかる渡月橋、五大堂にかかる透かし橋、福浦島にかかる福浦橋)の総称です。
各橋の特徴や謂れをご紹介します。
悪縁を断つ「渡月橋」
「渡月橋(とげつきょう)」がかかる雄島(おしま)は、古来より霊場として知られ多くの僧侶が修行に訪れました。
そのため渡月橋を渡る際に、俗世との縁を断つという意味で、“悪縁を断つ橋”と呼ばれていました。
島内には岩窟群に彫られた仏像や石塔、お堂や石碑などが残されており、霊場の名残を感じられます。
1周20分ぐらいなので、ぜひ島も散策してみてください。
縁を引き寄せる「福浦橋」
縁を引き寄せる”出会い橋”といわれている「福浦橋(ふくうらばし)」。橋の先にある福浦島(ふくうらじま)には、七福神の※弁財天(べんざいてん)が祀られてる弁天堂があります。
縁を結ぶ「透かし橋」
五大堂にかかる透かし橋(すかしばし)は、橋が魚の骨のような構造になっており、足元から海面が覗きみえるちょっとしたスリルを体感できる橋です。
透かしみる(すき間を通して向こうをみる)、つまり将来を見据えて縁を結ぶことから、良縁のパワースポットとして知られています。
松島三大橋を巡る際は、「渡月橋」→「福浦橋」→「透かし橋」→政宗公の孫・伊達光宗の霊廟「円通院(えんつういん)」の順に巡ると、良縁に恵まれるそうです。
円通院の境内入口に「縁結び観音」があり、縁のなかった人をとりもってくれるご利益があります。
縁結びこけしに願意を書いて奉納し、良縁を祈願しましょう。縁結びこけしは一体500円です。
<渡月橋の基本情報>
宮城郡松島町松島浪打浜24
開門時間:
24時間
アクセス:
JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約6分
<透かし橋の基本情報>
宮城郡松島町松島字町内町内
開門時間:
8:30~17:00(年中無休)
※夕方17時以降は閉門
アクセス:
JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約7分
<福浦橋の基本情報>
宮城郡松島町福浦島
営業時間:
8:30~17:00(3月~10月)/ 8:30~16:30(11月~2月)
料金:
大人(高校生以上)200円、子供(小中学生)100円
アクセス:
JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩約10分
⑨ 津島神社(登米市)
宮城県北部に位置する登米市佐沼にあるのが、「津島神社(つしまじんじゃ)」です。
地元では”ごてんのうさん”という名前で親しまれています。
鎌倉時代初期にあたる文治5年(1185~1190)に創建され、慶長19年に伊達政宗の命により現在の佐沼に遷座されました。
こちらの神社は神武速素盞鳴尊(たけはやすさのおのみこと)をご祭神とし、厄除けや縁結びにご利益があるとされています。
お守りがユニークで、縁結び守りのほか、“悪縁を切ってこそ良縁が結ばれる”という祈りを込めた「縁切り縁結びお守り」など、縁に関するお守りだけでも数種類あります。
縁結びの木とおもかる石
境内には5種類の木が1ヵ所から生える、不思議な木があります。
寄り添うようにそびえる木は、「縁結びの木」と呼ばれており、参拝者は絵馬を奉納します。
絵馬を奉納する際は、結舎(絵馬を奉納する場所)の出入り口から、木の周りを時計回りに3周するのが習わしです。
もう一つ、境内には”おもかる石”という不思議なスポットがあります。
縁切りか縁結びかを祈念し、石燈籠の頭(空輪)を持ち上げたときに、思っていたよりも軽ければ願いが叶う、重ければ願いがかなわないのだそうです。
勇気を出して石の神様に聞いてみるのもいいかもしれません。
<津島神社の基本情報>
宮城県登米市迫町佐沼西佐沼147
開門時間:
御祈祷は9:00~16:00
アクセス:
三陸自動車道 三陸道登米I.Cから車で約10分
⑩ 吉岡八幡神社(黒川郡大和町)
「吉岡八幡神社」の創建は不明ですが、元和4年に伊達政宗公の三男・宗清によって現在の黒川郡大和(たいわ)町に移されました。
縁結びの神社として名高く、その象徴でもある「島田飴まつり」は全国的にも有名なお祭りです。
飴祭りだけでなく、夏には茅野輪という輪をくぐると無病息災のご利益を得られる、「夏越の輪くぐり」、9月の大祭では馬上から矢を射る勇壮な「流鏑馬」など、数々のお祭りがあり地元の人々が盛り立てています。
島田飴まつり
ある年の12月14日、吉岡八幡神社の神主が高島田の美しい花嫁と出会い、恋煩いになってしまいます。
恋煩いをこじらせた神主のために、村人は島田髷に模した飴を作りました。
神主は村人の厚意に感謝し、以来毎年12月14日に縁結びのお祭り「島田飴まつり」がとり行われるようになったそうです。
お祭りで売られている島田髷の飴細工を買うと、翌年に良縁に恵まれるそうです。
島田飴は神棚へお供えし日々願をかけ、新年に家族で割って食べるといいとのこと。
<吉岡八幡神社の基本情報>
宮城県黒川郡大和町吉岡字町裏39
開門時間:
9:00~16:00
アクセス:
東北自動車道大和I.Cから車で約10分
⑪ 御崎神社(気仙沼市)
気仙沼市にある「御崎神社(おさきじんじゃ)」は、太平洋に突き出す唐桑(からくわ)半島の最南端にあります。
その歴史は古く、鎌倉時代後期にあたる延慶2年(1309年)に、現在の場所に遷座(神や仏を別の場所に移すこと)されたそうです。
主祭神は大海津見(おおわたつみ)で、航海の安全や大漁祈願、縁結びや商売繁盛、学業成就のご利益を授かれます。
御崎神社の祭典も見逃せない!
毎年1月の旧正月に行われるのが、「宵祭り」「例大祭」「どんと祭り」という3つの祭典。また境内では「※はじき猿」や「風車」「さっぱ舟」などの民芸品も販売されます。
<御崎神社の基本情報>
宮城県気仙沼市唐桑町御崎地内
開門時間:
24時間
アクセス:
・JR大船渡線「気仙沼駅」からBRT(バス高速輸送システム)に乗り換え、「鹿折唐桑駅」下車。
駅前のミヤコーバス・鹿折駅前バス停から「御崎」行き乗車、終点の「御崎」下車し徒歩1分(所要時間約40分)・JR大船渡線「気仙沼駅」前にあるミヤコーバス・気仙沼駅前バス停から「市役所前」もしくは「市民会館」行きに乗車。
「三日町」バス停で下車し、「御崎」行きに乗り換え終点下車(所要時間約40分)
宮城には恋愛成就のパワースポットがいっぱい!
いかがでしたか?宮城県は名刹や古刹がたくさんあり、恋愛成就のご利益を授けてくれる神様がたくさんいらっしゃいます。
また肌を整えてくれる温泉や、牛タンやずんだスイーツなどグルメもたくさんあります。恋愛成就を祈願した後は、温泉に入っておいしいものを食べて、宮城県を満喫しましょう! きっとすてきな出会いが待っているはず……?