県を縦断する【JR東北本線】

仙台駅から約50分「白石駅」~白石城~

桜と白石城

出典:PIXTA(白石城)
白石城 天守からの眺め
撮影:編集部

伊達政宗の幼少期のころから支え、ともに戦場を駆け抜けてきた人物・片倉景綱(かたくらかげつな)、通称「片倉小十郎(こじゅうろう)」。

政宗の参謀をつとめ、天下人の豊臣秀吉、徳川家康からも一目置かれたといわれスカウトまでしたそうですが、生涯をかけて政宗に尽くしました。

 

片倉小十郎の居城であった「白石城」は明治7年の廃城令で解体されるまでの260年間余、代々片倉家の当主が受け継いできました。

白石城までは駅から徒歩10分ほどで、現在は公園として整備されています。

敷地内には「白石城・歴史探訪ミュージアム白石城・歴史探訪ミュージアム」や城の守り神「神明社(しんめいしゃ)」、片倉家の家臣であった家の武家屋敷があり、片倉小十郎ワールドを存分に楽しめるエリアです。

白石市 片倉家の御廟所

写真提供:白石市・蔵王町(片倉家御廟所)

また白石駅から徒歩20分、タクシーで5分ほどの場所に「片倉家御廟所」があります。

白石城を望む愛宕山の麓にあり、歴代の片倉家当主が眠る墓所です。

 

杉の老木に囲まれた静かな場所で、当主が葬られている阿弥陀如来座像の石像が10体横一列に並んでいます。

景綱の遺骨は片倉家の菩提寺「傑山寺(けっさんじ)」に安置されていましたが、分骨という形で「片倉家御廟所」にも葬られました。

 

白石市の観光スポットについては、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください!

県北西を走る【JR陸羽東線】

仙台駅から約90分「岩出山駅」~岩出山城・旧有備館~

秋の有備館

大崎市岩出山は伊達政宗が仙台城へ移る前、およそ12年間暮らしていた土地です。

居城としていた「岩出山城」は、4男の伊達宗泰(だて むねやす)へ引き渡され、岩出山伊達氏が誕生します。

 

現在の岩出山には、岩出山跡地である城山公園と、岩出山伊達氏の子弟らが通った学問所「旧有備館(ゆうびかん)」があり、どちらも散策と見学が可能です。

伊達政宗の像 岩出山

岩出山城には石垣などが残されているほか、伊達政宗の像があります。仙台城にある勇ましい騎馬像とは違い、馬には乗っておらずセンスを手にして起立した形で、色も白いです。

「伊達政宗 平和像」と呼ばれ、歴代伊達政宗像としては2代目にあたります。

 

ちなみに現在の仙台城本丸大広間にある騎馬像は、伊達政宗の像としては3代目、騎馬像としては2代目です。

岩出山城については、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

有備館 庭園

出典:PIXTA(旧有備館の日本庭園)

旧有備館は、岩出山伊達氏2代目当主・伊達宗敏(だて むねとし)の隠居所として、江戸時代の延宝5年(1677)に建てられた可能性が高いとされています。

 

学問所「有備館」として開校したのは10代目・伊達邦直(だてくになお)の時でした。

学んでいた岩出山伊達氏の子弟たちは、寺子屋で諸島教育を受けたものたちで、有備館では儒教を学んでいたと考えられています。

 

昭和8年に「旧有備館および庭園」の名称で、国の史跡および名称に指定されました。

有備館については、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

仙台駅から約2時間「鳴子温泉駅」~鳴子温泉~

新緑の鳴子温泉

出典:PIXTA
潟沼の紅葉
出典:PIXTA(潟沼)

鳴子温泉(なるこおんせん)は、大崎市の山間部に広がる鳴子温泉郷を構成する温泉地の1つ。

仙台市の秋保温泉、福島県の飯坂温泉と並び、”奥州の三名湯”に数えられています。

 

鳴子温泉のほかに、東鳴子、川渡、中山平、鬼首があり、5つの温泉地を総称したものが「鳴子温泉郷」です。鳴子温泉は中でも一番規模が大きく、温泉郷の中心となっています。

 

鳴子温泉駅周辺には旅館やホテルが軒を連ね、日帰り入浴ができたり共同湯といった施設もあります。

また「湯めぐりチケット(1枚1,300円)」があり、チケットについているシール6枚を使用すれば、通常料金よりも安く入浴できるシステムです。

鳴子温泉の湯めぐりチケット対象施設は、こちらをご確認ください。入浴のみで休憩はできません。チケットは各旅館または「観光・旅館案内センター」で販売中!

鳴子峡 紅葉

出典:PIXTA(紅葉の鳴子峡)

徒歩圏内で散策できるスポットとしては、「鳴子温泉神社」があります。

創建は平安時代前期にあたる承和4年(837)と伝えられ、火山活動で噴出した温泉に驚いた住民らが、怒りを鎮めようと温泉神を祀ったのがはじまりとされています。

噴出した温泉を「鳴声(なきご)の湯」と呼び、それが現在の「鳴子」という名の由来になったそうです。

 

また紅葉シーズン中に限り臨時バス「紅葉号(宮城交通)」が運行し、鳴子温泉駅から名所の「鳴子峡(なるこきょう)」へ行くことができます。

2021年は10月16日(土)~11月4日(木)まで期間中、毎日運行する予定です。

「紅葉号」の時刻・運賃はこちら

 

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仙台市営バスもしくは宮城交通バス

電車でアクセスしにくいけれど、バスだとラクラク出掛けられる観光地をご紹介します。

仙台駅から約65分「秋保温泉」

秋の磊々峡

出典:PIXTA(磊々峡)

秋保ナイトミュージアム

出典:PIXTA(秋保ナイトミュージアム)

仙台駅からバスに揺られること約50分、仙台の奥座敷とも称される「秋保温泉(あきうおんせん)」があります。

 

秋保温泉は天皇から「御湯」の称号を与えられた特別な温泉で、御湯の称号をもつ温泉は国内でも3温泉のみ(長野の野沢(のざわ)温泉、別所(べっしょ)温泉)。

 

日帰り入浴が可能な旅館や共同浴場があるほか、「秋保・里センター」には手軽に温泉を楽しめる足湯(寿右ェ門の湯※土日のみ、12月~3月はお休み)もあります。

秋保大滝 紅葉

出典:PIXTA(秋保大滝)

観光スポットとしては、温泉内にある「磊々峡(らいらいきょう)」や、バスを利用して「秋保大滝(あきうおおたき)」まで足を延ばしてみるのもアリ。

磊々峡は名取川によって形成された峡谷で、紅葉の名所。峡谷にかかる覗橋(のぞきばし)からみえるハートの形をした岩の窪みは、恋人と一緒にみると幸せになれる…という噂があります。

 

秋保大滝へは、温泉街からバスで25分ほど。県を代表する名瀑で、諸説ありますが「日本三名瀑」の1つに数えられることもあります。

アクセス① 仙台駅西口側バスプール8番のりばから、宮城交通バス秋保線(長町・西多賀・茂庭経由)で約50分、「秋保温泉湯元」下車
宮城交通バス・秋保線時刻表はこちら
 アクセス② 仙台駅63番のりば(青葉通り沿い)から、タケヤ交通「秋保・川崎・仙台西部ライナー(仙台西道路・錦が丘経由)」で約40分、「秋保・里センター」下車
タケヤ交通・秋保・川崎 仙台西部ライナー の時刻表はこちら

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仙台駅から約90分「定義如来 西方寺」

撮影:編集部

山奥にひっそりと佇む、平家の落人伝説が残る古刹「定義如来 西方寺(じょうげにょらい さいほうじ)」。

 

ご本尊は平重盛の祈願によって日本にもたらされた、由緒正しい秘仏です。

この秘仏をもたらしたのが、平家の落人・平貞能貞能(たいらのさだよし)。壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、貞能は主君から秘仏を託されます。

源氏の追っ手を逃れながら、秘仏とともにこの地にたどり着いた貞能。この地で生涯を終え、従臣が墓上に小さお堂が建て、阿弥陀如来を祀ります。これが西方寺の起源です。

西方寺 五重塔

撮影:編集部

境内には貞義の墓上に建てられた御廟「貞能堂(さだよしどう)」や、縁結びの御神木、一生に一度の願いが叶うともいわれる「大本堂」、「五重塔」などがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください!

アクセス JR「仙台駅」西口バスターミナル10番より「定義行き」乗車、約70~75分終点「定義」下車

日帰りでも旅行は旅行!

田代島の港と猫

出典:PIXTA

日帰りでも旅行気分を味わいたい! そんな方向けの観光地をご紹介しました。

松島などのメジャー所はもちろん、日帰りで離島巡りができるのも他県にはそうない魅力だと思います。

今回は有名な観光名所を中心にご紹介しましたが、何もないけれどノスタルジック感漂う景色を求める旅人も多いよう。今後はそういったスポットもご紹介していきたいと思います。

東北日帰りドライブ ドライブだからこそ出会える ごちそう・絶景・温泉

発売日:2021年03月30日頃
出版社:ぴあ
ページ数:82p

 

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