⑥ 絶景しかない「おしか御番所公園(牡鹿半島)」

牡鹿半島の先端部にある「おしか御番所公園(おしかごばんしょこうえん)」。
鎖国時代に外国船の襲来に備えて設置された、仙台藩の監視所(御番所)があった場所です。
標高約188mの御番所山に築かれているため、園内全体はなだらかな丘陵地となっています。
正面に金華山!360度パノラマ絶景が広がる

頂上付近に経っている六角形の展望棟からは、牡鹿半島の全景を一望できます(写真:赤色の屋根の建物)。
正面には金華山、ほかにも網地島(あじしま)や猫島で有名な田代島(たしろじま)などの離島もみえます。
住所:
宮城県石巻市鮎川浜黒崎
アクセス:
三陸道「石巻港」ICより約55分
駐車場:
無料/70台
⑦ 気仙沼を一望できる「安波山」

気仙沼市街地の北側にそびえる「安波山(あんばさん)」。
標高は約239mありますが、5合目付近に駐車場があるため、山頂までは約30分ほど道のりです。
山頂までの道中には「ひのでのてらす」「ほしのてらす」という展望台があり、市街地と気仙沼湾を望める絶景のビュースポットとなっています。山頂まで登る必要もないくらい、美しい景色がみられる展望台です。
安波山からみる夜景もオススメ!

眺望がいいため、夜景の名所ともなっている安波山。夕方から夜にかけて安波山を登る場合、懐中電灯の携帯は必須です。
道は舗装されていますが、傾斜のある坂もあるため歩きやすい靴を履いていきましょう。
住所:
宮城県気仙沼市字町裏
アクセス:
【公共交通の場合】
JR「気仙沼」駅より徒歩約30分
【クルマの場合】
東北道「一関」ICより約1時間10分
駐車場:
無料/150台
⑧ 隕石によって形作られた岬「巨釜・半造」

「巨釜・半造(おおがま・はんぞう)」は、気仙沼市の唐桑半島(からくわ)にある2つの岬のことです。
およそ2億8000万~2億5100万年前の古生代ペルム紀から、1億4000万~6550万年前の中生代白亜紀にかけて、隕石落化による熱や反動で形成されたと考えています。
1959年(昭和34年)に宮城県の名勝に指定されました。
巨釜と半造の見どころ

巨釜と半造の間には前田浜という浜があり、前田浜の左側を巨釜、右側が半造と呼んでいます。
両者の見どころは、海岸沿いに連なる奇石や怪石の数々。
なかでも有名なのは、巨釜側にある「折石(おれいし)」です。
高さ約16mある大理石の石柱で、海中から空を突き刺すようにそびえる姿が、見る人の目を奪います。
巨釜の見どころは「水取場(みずとりば)」「折石」、離島の「八幡岩(はちまんいわ)」、「貞定岩(さだとういわ)」。
半造の見どころは、「トド岩」、「東風穴(こちあな)」、「トンネル岩」、「狙板岩(まないたいわ)」などが有名です。
住所:
宮城県気仙沼市唐桑町小長根
アクセス:
【公共交通の場合】
JR大船渡線「鹿折唐桑」駅より宮城交通バス「御崎行き」に乗車(約25分)-「巨釜半造入口」バス停下車、徒歩約15分
【クルマの場合】
東北道「一関」ICより約1時間20分
駐車場:
無料/普通車30台
四季がみせる7つの絶景
続いては四季折々にみられる絶景をご紹介します。
【春】白石川堤一目千本桜(しろいしがわづつみひとめせんぼんざくら)

大河原町と柴田町にまたがる白石川の堤沿いに並ぶ、千本の桜並木。全長約8kmあり、日本さくら名所100選に選ばれている桜名所です(県内で選ばれているのは、すぐ近くにある「船岡城址公園」と合わせて2か所のみ)。
桜の見ごろは、例年4月上旬~下旬頃。開花中は両町でさくら祭りが開催され、白石川ではお花見屋形船が運行、夜間は桜のライトアップが実施されます。
宮城県大河原町大谷字町向
アクセス:
JR東北本線「大河原駅」から徒歩3分
東北自動車道 村田ICから約20分
駐車場:
有料/普通車450台、自動二輪車50台
※周辺に無料・有料駐車場複数あり
【夏】伊豆沼・内沼のハス祭り

栗原市と登米市にまたがる、東北最大の低地湖沼「伊豆沼(いずぬま)」と「内沼(うちぬま)」。
例年7月中旬~8月下旬にかけて、湖面を覆うようにハスの花が咲き「はすまつり」が開催されます。
ハスは早朝に咲いて昼には閉じてしまう習性があるので、観賞するのは午前中がオススメです。
【伊豆沼:若柳会場】宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2
【内沼:築館会場】栗原市築館字横須賀養田20番地1
アクセス:
【公共交通の場合】
・JR東北新幹線「くりこま高原」駅よりタクシーで約10分
・JR東北本線「新田駅」よりタクシーで約8分
【クルマの場合】
東北道「築館」ICより約15分
駐車場:
登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(淡水魚館)無料/100台水門側にも駐車場があります。
【秋】鳴子峡

「鳴子峡(なるこきょう)」は、鳴子温泉で有名な大崎市にあります。地元では(なるごきょう)と呼ぶことが多いです。
最大で深さ100mもある谷底には大谷川が流れ、周辺には遊歩道が整備されています。
紅葉の名所で、見ごろを迎える例年10月中旬~11月上旬頃。シーズン中は「鳴子温泉駅」または「中山平温泉駅」より、紅葉号(臨時バス)が運行します。
展望スポットは複数ありますが、「鳴子峡レストハウス」の見晴台からみる景色は、観光パンフレットなどに採用されています。
また写真(上)にみられる大深沢橋(国道47号線)からは、鳴子峡を走るJR陸羽東線の姿がみられるため、写真愛好家や撮り鉄などが集中するフォトスポットです。
住所:
宮城県大崎市鳴子温泉
アクセス:
【公共交通の場合】
・JR陸羽東線「鳴子温泉」駅よりタクシーで約10分
・JR陸羽東線「中山平温泉」駅よりタクシーで約5分、徒歩約30分
※紅葉シーズンのみ「鳴子温泉」駅または「中山平」駅より臨時バス「紅葉号」が運行-「鳴子峡中山平口」下車(約15分)
<車>
東北自動車道 古川I.Cから国道47号経由で山形方面へ約1時間、鳴子温泉街より約10分
駐車場:
無料/普通車253台、バス12台
■鳴子温泉郷に泊まろう!

鳴子峡からほど近くにある鳴子温泉郷。鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉の5つの温泉地で構成されています。
源泉の数は400本近くあり、多くの宿が自家源泉をもっているため、源泉かけ流しのお風呂が多いのも魅力です。
近代的な大型旅館からアットホームな小さな旅館まで、宿のタイプもさまざま。ぜひチェックしてみてくだいね!
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【秋】栗駒山

宮城県、秋田県、岩手県の3県にまたがっている「栗駒山(くりこまやま)」。
標高は1,626mあり、日本二百名山に数えられる県を代表する山です。
とくに全山紅葉は”神の絨毯”と称され、見ごろを迎える9月中旬~10月中旬にかけて多くのハイカーが訪れます。
登山未経験者や初心者もチャレンジしやすい山で、およそ90分で登頂できる最短ルートもあります。
ルートにより起点となる場所は異なりますが、未経験・初心者向けのルート(中央・東栗駒ルート)は「いわかがみ平」が出発地点。
紅葉シーズン中のみ、駅といわかがみ平を結ぶバスが運行するため、公共交通機関でのアクセスも可能です。
宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東
アクセス:
【公共交通の場合】
※紅葉シーズンのみ、JR東北本線「石越」駅(宮城県登米市)もしくはJR東北新幹線「くりこま高原」駅(宮城県栗原市)より臨時バス「紅葉号」が運行-「いわかがみ平」下車(約1時間35分)
【クルマの場合】
東北道「若柳金成」ICより約1時間7分
駐車場:
無料/普通車100台
【冬】蔵王の樹氷

冬の風物詩といえば、世界的にも珍しい蔵王の”樹氷”。山形県側の樹氷原はスキー場として整備されていますが、宮城県側は人の手が入っていない自然の樹氷原をみることができます。
ただし宮城県側の樹氷原へは、雪上車でしかアクセスできません。
そのため「みやぎ蔵王すみかわスノーパーク」が開催している、樹氷ツアーに参加する必要があります。
詳細はみやぎ蔵王すみかわスノーパークの公式HPをご確認ください。
”スノーモンスター”と呼ばれる樹氷の最盛期は、例年1月~2月ごろ。
樹氷の育成に必要な氷点下10℃の極寒世界のため、防寒対策はしっかりと準備してください。
住所:
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字倉石岳国有林内(みやぎ蔵王すみかわスノーパーク)
アクセス:
【公共交通の場合】
・JR仙台駅より予約制往復送迎バス「樹氷号(有料)」に乗車し約2時間5分
・遠刈田温泉より無料送迎バスに乗車
【クルマの場合】
東北道「白石」ICより約25分
駐車場:
遠刈田温泉街 共同駐車場
普通車20台(60分まで無料、以後30分ごとに100円)
【冬】仙台光のページェント

仙台光のページェントは仙台市中心部、定禅寺通と青葉通で行われる冬のイルミネーションです。
4列あるケヤキ並木に、およそ60万個のLEDが飾られます。光の色はオレンジや黄色といった暖色ですが、ピンク色に光るLEDが1つだけあり、みつけられると幸せになれるとか。
その年によって異なりますが、点灯期間は12月上旬〜31日。毎年およそ250万人の観光客が訪れます。
期間中はさまざまなイベントが行われるほか、道沿いにある「勾当台公園」では大道芸によるパフォーマンスや、特設されたスケートリンク、クリスマスマーケットが開催されます。
住所:
宮城県仙台市青葉区定禅寺通り
アクセス:
【公共交通の場合】
JR仙台駅より仙台市営バス「泉中央行き」に乗車(約3分)-「勾当台公園駅」バス停で下車し、徒歩すぐ
JR仙台駅より徒歩約19分
【クルマの場合】
仙台駅から車で約5分
駐車場:
市営勾当台公園地下駐車場
有料/214台
7:30~22:30 20分/100円
21:00~8:00/1,200円(最大料金)
【冬】伊豆沼・内沼マガンの朝立ち

夏の部分でもご紹介した伊豆沼と内沼。ハスの花が枯れ、季節が秋から冬に移り変わる頃には、渡り鳥の越冬地となっています。
なかでもマガンは、伊豆沼を代表する冬の鳥。越冬のために伊豆沼・内沼に飛来するマガンの数は、毎年数万羽におよぶと言われています。
夜は沼で眠り、朝になるとマガンたちは一斉に湖面から飛び立ちます。
朱色に染まる空を覆う、黒い鳥影。この時期にしかみられない、宮城を代表する冬の風物詩です。
また飛び立つときの羽音は、環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれています。
所在地:
〒987-2200 宮城県栗原市若柳上畑岡敷味17-2
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター
アクセス:
【公共交通の場合】
JR東北本線「新田」駅より徒歩10分
JR東北新幹線「くりこま高原」駅よりタクシーで約20分
【クルマの場合】
東北道「築館」ICより30分
駐車場:
無料/普通車100台
絶景をみるなら宮城へGO!

絶景とは、ほかにたとえようもない、すばらしい景色のこと。今回は宮城の絶景を紹介しました。一度はみておきたいおすすめの場所を厳選しています。
ぜひ宮城の絶景へ! 身も心も癒されるかも。














